ケガ人続出で絶体絶命のピンチも… 昨季王者が劇的イーグルで連覇へ発進「素晴らしいシーズンの開幕だ」
イチオシスト
タイガー・ウッズ(米国)とローリー・マキロイ(北アイルランド)が発案、設立したバーチャルとリアルが融合した新リーグ「TGL」の第2シーズンが28日、フロリダ州パームビーチのSoFiセンターで開幕した。
初戦は昨季を制した初代王者『アトランタ・ドライブGC』と、昨年ファイナルでそのアトランタに敗れた『ニューヨークGC』が対戦。雪辱に燃えたニューヨークだったが、今回もアトランタに4-6で屈した。
というよりはビリー・ホーシェル(米国)が再び底力を発揮したのかもしれない。4−4の同点で迎えた15番パー5で、ホーシェルは37フィート(約11メートル)を沈めイーグルを奪った。会場は大歓声に包まれる、お祭りムードだ。その後、タイを目指しニューヨークのザンダー・シャウフェレ(米国)がイーグルトライを迎えるも、これは右に逸れて入らず、2ポイントを獲得したアトランタの勝利が決まった。
けが人が続出したアトランタは出場メンバーに苦戦した。ジャスティン・トーマス(米国)は腰の手術を受けて現在リハビリ中。レギュラーメンバーのパトリック・キャントレー(米国)、ルーカス・グローバー(米国)も揃って故障という大ピンチだった。そこで“代打”を務めたのが、初のTGL出場となったコリー・コナーズ(カナダ)とクリストファー・ゴッタラップ(米国)だった。一方のニューヨークはシャウフェレとマシュー・フィッツパトリック(イングランド)、キャメロン・ヤング(米国)というフルメンバーで臨んだ。
序盤は4番で勝利したニューヨークが1−0でリード。しかしアトランタは新人のゴッタラップが10センチにつけるショットで逆転するなど3−1とリードし、10番からのシングル戦へ。負けられないニューヨークは13番でヤングが、14番でフィッツパトリックがロングパットを沈めて4−4の同点へ追いつき迎えたのが15番だった。
最後、力強いパットを沈めたホーシェルは、「今夜はずっとパットをショートしていたんだ。だから絶対にしっかり打とうと思った。ニューヨークを再び破った素晴らしいシーズンの開幕になった」と晴れやかな表情だ。「すごい歓声でチームの一員として戦えたのは最高だった。昔、アイスホッケーをやっていた頃を思い出した」とコナーズも興奮した様子だった。敗者になったシャウフェレは「僕が勝利のパットを沈める前にダンクシュートを決められた。次は流れを変える作戦を練らないといけない」と雪辱を誓う。
第2戦は次週、1月2日(金)に松山英樹が所属するマキロイ、キーガン・ブラッドリー(米国)、アダム・スコット(オーストラリア)の『ボストン・コモンGC』と、トミー・フリートウッド(イングランド)、コリン・モリカワ(米国)、ジャスティ・ローズ(イングランド)、サヒス・ティガーラ(米国)の『ロサンゼルスGC』 が対戦する。(文・武川玲子=米国在住)
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