【読解クイズ】文章に入る言葉は何?(Vol.34)
イチオシスト

【問題】
次の文章を読んで、文中の( 1 )に入る最も適切な言葉を選びなさい。
最近、近所の公民館で開かれている「絵手紙教室」に通い始めました。絵手紙とは、季節の花や野菜などを描き、短い言葉を添えて送る手紙のことです。「ヘタでいい、ヘタがいい」という合言葉の通り、上手く描こうとするのではなく、自分らしい味わいを出すことが大切にされています。( 1 )、絵筆を握るのは何十年ぶりだったので、最初は手が震えて線がガタガタになってしまいました。しかし、先生に「その震えた線が、あなたの味になるんですよ」と褒められ、肩の力が抜けました。今では、庭に咲いた花を見つけると「これを描いてあの人に送ろうかな」と考えるのが楽しみになりました。不器用な私でも続けられる、一生の趣味に出会えた気がします。
問:( 1 )に当てはまる接続詞を選びなさい。
A. つまり
B. だから
C. もちろん
D. とはいえ
★ ヒント
ヒント1:前では、絵手紙は「ヘタでいい」という気軽な精神が大切だと述べています。
ヒント2:後では、「そうは言っても、最初は上手くいかず手が震えた」という筆者の実際の体験(苦戦)が述べられています。前の内容を認めつつも、逆の事実や感情を導入する言葉が入ります。
【解説】

正解:D. とはいえ
【解説】
( 1 )の前の文章では、絵手紙は上手く描く必要がないという理念を紹介しています。一方、( 1 )の後の文章では、そう分かっていても実際には久しぶりで緊張し、上手く描けなかったという筆者の体験が続いています。前の内容を一応認めながらも、それとは相反する事実や感情を述べる逆説的な接続詞「とはいっても(とはいえ)」が最も適切です。他の選択肢は以下の理由で不適切です。・A(つまり):要約する場合に使います。・B(だから):結果を導く場合に使います。・C(もちろん):前の内容を強調・肯定する場合に使います(手が震えたことの説明にはなりません)。
いかがでしたか?「ヘタがいい」という考え方は素敵ですね。新しいことに挑戦し、失敗を肯定的に捉えることは、脳の柔軟性を高めることにつながります。
さらにもう一問!
記事提供元:脳トレ日和
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