呂布カルマが振り返る2025年「精神的に重い一年だった」
イチオシスト

『週刊プレイボーイ』でコラム「呂布カルマのフリースタイル人生論」を連載している呂布カルマ
ラッパーとしてはもとより、グラビアディガー、テレビのコメンテーターなど、多岐にわたって異彩を放っている呂布(りょふ)カルマ。『週刊プレイボーイ』の連載コラム「呂布カルマのフリースタイル人生論」では2025年を振り返った。
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★今週のひと言「いいことよりも悪かったことのほうが多かったような......」
2025年も最後ということで、今年の振り返りを。世の中のことは誰が振り返っても大差ないので個人的なやつ。まずは良かったこと......良かったことのほうが少ないからね。
ひとつ目は、ついに今年、個人事業主を卒業して法人化にこぎ着けたこと。これは一昨年からやるやる言いながら後回し、中途半端、へこたれなどを経て、やっと今年かなったという感じ。3年越しだ。
これは純粋な税金対策のためなのだが、まだ1期目の確定申告が終わってないので、その効果の程はわかっていない。取りあえず今んとこ会社化したことによる煩雑な業務や経費などは膨らんでいる! 大丈夫なのか、おい。
そしてふたつ目は、俺の本業であるラップだ。これもヘタしたら一昨年ぐらいからいつでも出せる感じを延ばしに延ばして、ついに今年発表できたDJ Whitesmithとの共作EP『SS+』。
当然ここの読者は聴いてくれてるよな? 音源リリースによるリアクション以上に、たまっていた作品をやっとまとめて世に出せたスッキリ感というか、普段から創作を排泄(はいせつ)にたとえたりしている俺だけど、正しく宿便。後はおのおの楽しんでくれたら最高です。
いい話はここまで。今年は後厄だったのだけど、去年はオリジナルの厄よけが功を奏したのか、何事もなく平穏だったのに比べ、一気にお釣り付きで不幸が多かった印象だ。
この連載でも書いた晋平太含み、同い年の貴重な友人がふたりもこの世を去った。さらには近しい親族にも不幸があり、精神的に重い一年だった。
極め付きには、結果的に無事だったとはいえ12月に入ってからインフルエンザで息子まで失いかけたのだ。くわばらくわばら。
俺自身はゆくゆくはサイボーグ化して、死や不幸から解放される未来をいまだにけっこう真剣に信じているのだが、今年は死や命について考える機会が多かった。俺が元気でも俺の周りが先に死んじゃったら意味ないんだよな。
あとあれだ、たつき諒氏の予言に端を発した"7.5の大災害"ね。都市伝説など一切信じぬ俺がナオキマン氏の番組出演を機に一瞬傾倒しかけたが、拍子抜けするほど何事もなかった7月5日を過ごして正気に戻った。危ね~。
あとは大阪・関西万博逃したよな。ひょっとしたら......てゆーかけっこうガチに仕事で万博行けるかなー?なんてスケベ心を抱いていたもんだが、結局最後までそのチャンスは訪れず......。自国開催の万博に行きそびれたというのは痛恨の極みだ。
そして去年から急激に没頭したガンプラだ。去年の振り返りを読み返すと、すでに去年末の段階で明らかに度を越した熱中であったが、さらに加速することで飽きを期待していたようだ。
しかし今年の前半にはアニメ最新シリーズ『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』のオンエアや、モバイルゲームの発表もあり、結局は1年変わらぬ熱量をキープしてしまった。
飽き性の俺がこんなに続くとは思わなかったが、俺と同様に周りでガンダムに熱中しているのは皆中年ばかりなので、単純に俺が適齢期に達したということなのかもしれない。そして仕事に関しても、今年も初体験や意義深い仕事に恵まれて一年中退屈することはなかった。
しかし去年までの忙しさから幾分余裕が出てきて、仕事量としては理にかなっているのだが、やはり暇ができると同時に焦りも出るのはこの不安定な職種ならでは。
来年は完璧に厄も抜けるしやりたいこともすでにある。本格的に40代を楽しむ一年にできたらいいな。
撮影/田中智久
記事提供元:週プレNEWS
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