「父の形見のタックルで清水港へ」投げ釣りで出会った20cmシロギスに感動【静岡】

「父の形見のタックルで清水港へ」投げ釣りで出会った20cmシロギスに感動【静岡】">
清水港でキス釣り 向かったのは静岡の清水港。キスの投げ釣りが好きだった父親の供養を兼ねて、竿、リールにクーラーなど、形見のタックルを持参して、それで釣りをするつもり。一年ほど手つかずで眠っていた道具な …
イチオシスト
11月上旬現在、神奈川の湘南海岸や静岡の遠州灘では、シロギス好調の便りが届いているが、駿河湾内はどうだろうか。釣行できていないので、この数カ月の詳しい情報はわかっていないが、例年ならピンギス主体に30~50尾程度の釣果が上がっているはずだ。11月下旬に約4カ月ぶりの釣行をしてきた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・諸伏健一郎)


清水港でキス釣り
向かったのは静岡の清水港。キスの投げ釣りが好きだった父親の供養を兼ねて、竿、リールにクーラーなど、形見のタックルを持参して、それで釣りをするつもり。一年ほど手つかずで眠っていた道具なので、数週間前から簡単な手入れをして準備を重ねた。
清水港周辺略図(提供:週刊つりニュース関東版APC・諸伏健一郎)
当日の天気は晴れで暖かく、絶好の釣り日和。釣友と待ち合わせたのは袖師埠頭。6時過ぎに到着。いつもの中央寄りに釣り座を構えて開始した。エサはジャリメを使用。
投げ釣りタックル(提供:週刊つりニュース関東版APC・諸伏健一郎)
本命キス20cm、16cm連釣
思い入れのある海に一礼してから1投。斜め右方向の4色に投入。竿が軟らかいので、飛距離こそあまり出ないが、「キスが1尾釣れればいい」と思う。
着底後、少し待ったあと、ゆっくりとサビき始める。するとすぐに、ゴンゴンと連続したアタリ。巻き上げると、いきなりヒイラギの4連パーフェクト。
少し水温が下がったのでいなくなったと思いきや、まだまだ元気だった。この魚は群れでいるので、2投目は正面に投入すると、着底を待っていたかのように、グイーンと竿引きのいいアタリが入った。
巻き上げ途中も魚が泳いでいるのがわかり、足下に見えた魚影はキス。慎重に抜き上げると20cmの良型だった。次の投入でも16cmが釣れ、この2尾で目的を達した感があった。
その後はピンギスのオンパレード
しかし、良型はこれっきりで、あとはメゴチやヒイラギに交じって、ピンギスがポチポチと釣れてくるだけ。
あとから来た静岡の先輩は、ルアーロッドのチョイ投げでネチネチと探り、数は釣れるが、こちらもピンギスのオンパレード。
手前まで探ると、1色あたりで浮上する仕掛けにコトヒキが毎回食いついてきて、強い引きを楽しませてくれた。結局、この状況は納竿の11時まで変わらなかったが、釣れないよりはいい。
釣り場の様子(提供:週刊つりニュース関東版APC・諸伏健一郎)
最終釣果
釣果は、ピンギスを含めてキス15尾にヒイラギ、コトヒキ、メゴチ。持ち帰りは良型キス2尾と、ハリを飲んでしまったピンギス7尾。
ハリ掛かりのよかったキスは、魚体に触れずハリを持って、その都度リリースした。
釣果の一部(提供:週刊つりニュース関東版APC・諸伏健一郎)
今回の目的だった父の形見のタックルで、キスを釣り上げることができたので、満足した釣行となった。空の上で、少しは喜んでくれただろうか。
今後の展望として、例年ならこれから数は少なくなるが、良型が交じるので期待できる。この場所は冬場の水温が低い時期でも釣果は得られる貴重なポイント。年末年始の釣行でも、キスの顔は見られるだろう。
<週刊つりニュース関東版APC・諸伏健一郎/TSURINEWS編>
記事提供元:TSURINEWS
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