どんなに食べても太らない“魔法の卵” その秘密が明らかに 「アグリーシスター」本編映像
イチオシスト
2026年1月16日より劇場公開される、童話「シンデレラ」をモチーフにした北欧発のゴシック・ボディホラー映画「アグリーシスター 可愛いあの娘は醜いわたし」から、どんなに食べても太らない“謎の卵”の秘密を主人公が妹に明かすシーンの、本編映像が公開された。
本編映像は、妹のアルマと森に出かけたエルヴィラが、秘密を打ち明けるシーンから始まる。「見せたい物があるの。誰にも言わないで」と強く言い聞かせ、先生からもらった“大事な物”を誇らしげに差し出すエルヴィラ。「サナダムシの卵。これを飲めば、どんなにたくさん食べても痩せられる。全部 虫が食べるからよ」と、魔法の媚薬を手にしたかのような表情で話すエルヴィラに対し、アルマは驚きと怪訝な表情を浮かべるのだった。
腸に寄生し、たくさんの栄養を横取りしていくことで痩せられるとされるサナダムシ。20世紀最高のソプラノ歌手と言われ、劇的な減量に成功したマリア・カラスも、医者から「痩せ薬」としてサナダムシの幼虫を処方されたとの噂があるほど、古くから世界中で減量の可能性が話題になる存在だった。
「アグリーシスター 可愛いあの娘は醜いわたし」は、童話「シンデレラ」に登場する意地悪で醜い義姉妹の一人を主人公とした作品。招待された憧れの王子様の舞踏会で妃に選ばれるため、想像を絶するほどの恐怖や痛みを伴う身体改造に挑み、その暴走する美への執着と狂気のさまを、現代にも通じる滑稽で皮肉なルッキズム風刺をまとって描く。
主人公のエルヴィラを演じるのは、子役としてキャリアをスタートさせ、モデルとしても活躍するリア・マイレン。本作が長編映画デビューとなるエミリア・ブリックフェルト監督は、デヴィット・クローネンバーグ監督から強い影響とインスピレーションを受け、美に囚われた女性たちのおぞましいフェアリーテイルを完成させた。第41回サンダンス映画祭ミッドナイト部門でプレミア上映されると、グロテスク描写で退出者が続出した。第29回富川ファンタスティック国際映画祭ではグランプリと観客賞を受賞。そして、今年の第58回シッチェス・カタロニア国際映画祭のコンペティション部門へノミネートされている。
【作品情報】
アグリーシスター 可愛いあの娘は醜いわたし
2026年1月16日(金)新宿ピカデリーほか全国公開
配給:スターキャットアルバトロス・フィルム
© Mer Film / Lava Films / Zentropa Sweden / MOTOR / Film i Väst / Mediefondet Zefyr / EC1 Łódź 2025
記事提供元:映画スクエア
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