最新アイアン型UTは、HS40m/sでも使える? ポイントは重心角とオフセットの大きさ
イチオシスト
『アイアン型UT』は昔からあるクラブだが、パワーのある上級者向けと敬遠されがちだ。最新モデルは見た目がさらにシャープになって一見難しそうだが、HS40m/sのアマチュアゴルファーでもやさしく上がって、グリーンを狙えるクラブに進化している。
アイアンの見た目で、やさしく球が上がって、飛距離も出る。『アイアン型UT』のコンセプトは非常に魅力的だが、その反面、市場での人気はイマイチな状況が続いている。それはなぜか? ギアコーチの筒康博に聞いた。
「過去の『アイアン型UT』はデザイン的に異形で、構えたときの顔が独特なものが少なくありませんでした。日本人は特に顔にこだわるので敬遠されたわけです。また、男子プロが全英オープンのリンクス対策で使うイメージが強いため、“自分には打てない”と考えるゴルファーが多いのでしょう。
最新モデルはそんなマイナスのイメージが全て払拭されています。顔はシャープであくまでアイアンライクに仕上げながら、重心設計の最適化で、ボールがやさしく上がってくれます。さらに、美顔なことでターゲットに構えやすく、フェース面が平らな分、打ち出し方向のブレも小さく抑えられます。方向性を担保しながら、やさしくキャリーを出せるクラブが最新の『アイアン型UT』なのです」(筒)
過去のイメージで『アイアン型UT』を試さないのは非常にもったいない。ウッド系のクラブで構えにくさや方向のブレを感じているなら、一度試打してみることをおすすめする。
「『重心角』と『オフセット』が振り感や弾道を知る上で重要な指標になります。重心角は大きいほど、オートマチックに高い球で飛ばせて、小さいほど強弾道で操作性が高くなります。『オフセット』は構えやすさにつながりつつ、ボールのつかまり具合にも影響します。右のミスが多いなら、『オフセット』が大きく、フェースが閉じやすいモデルを試してみてください」(筒)
『試打したUTリスト』
【ミズノ:ミズノプロフライハイ(#4・21.5度)】 重心角:大 オフセット:中
【ダンロップ:スリクソンZXi U(#4・23度)】 重心角:大 オフセット:大
【ピン:iDi(#4・23度)】 重心角:中 オフセット:大
【キャロウェイ:APEX UT(22度)】 重心角:中 オフセット:小
【タイトリスト:U・505(20度)】 重心角:小 オフセット:中
【タイトリスト:T250・U(22度)】 重心角:小 オフセット:小
■解説 筒 康博
つつ・やすひろ/過去の名器から最新クラブまで豊富過ぎる知識を持つ通称“ギアコーチ”。ドライバーのHSは40m/s。インドアゴルフレンジKz亀戸店で日々アマチュアの悩みに応える
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