穴釣りで26cm頭に良型カサゴを連打!【三重】釣った魚の内蔵をエサにしたら大正解だった

穴釣りで26cm頭に良型カサゴを連打!【三重】釣った魚の内蔵をエサにしたら大正解だった">
穴釣りでカサゴを狙う 穴釣りでは、潮の流れが釣果を左右する要の要だ。天気や水色、ベイトの有無ももちろん無視できないが、長年の経験から、満潮前後の“水が満ちてくる時間帯”こそ魚の動きが一変する瞬間だとわ …
イチオシスト
11月22日の夜明け前、刺すような冷気が肌を打ち、海面には弱々しい朝日が薄膜のように広がっていた。大型カサゴを狙い、三重県鈴鹿市・千代崎の消波ブロック帯へと足を運ぶ。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・HAZEKING)


穴釣りでカサゴを狙う
穴釣りでは、潮の流れが釣果を左右する要の要だ。天気や水色、ベイトの有無ももちろん無視できないが、長年の経験から、満潮前後の“水が満ちてくる時間帯”こそ魚の動きが一変する瞬間だとわかっている。
水位が上がれば薄暗い隙間に潜んでいたカサゴが上層へ出てきて積極的に捕食を始める。一方、干潮時はその逆で、魚は深部に引っ込み、口を使う個体もほんのわずか。狙えるポイントは激減し、仕掛けの投入そのものが難しくなる。
エサはイワシ
この日は中潮で、満潮から下げに移り始める絶妙なタイミング。根魚釣りにはこれ以上ない条件だ。
エサにはタチウオ釣りの残り物であるイワシのぶつ切りを持参したが、冷凍庫で寝かせていた期間が長く、指先でつまむだけで崩れてしまうほど柔らかい。それでも1投1消耗と割り切って、足元の消波ブロック沿いへ落とし込む。
釣り場の様子(提供:TSURINEWSライター・HAZEKING)
24cmカサゴが登場
仕掛けが沈み切る前にラインが震え、突然の強い引き込み。潜らせまいと巻き取るが、ドラグが断続的に悲鳴を上げる。重みが竿全体にのしかかり、緊張が胸に走る。
やがて水面下で赤茶色の影がゆらりと揺れた。姿を現したのは24cmのカサゴ。胸ビレの縁に淡い透明の模様が入り、光を受けると薄い布地のように透ける。
良型のカサゴをキャッチ(提供:TSURINEWSライター・HAZEKING)
ごつい頭と鋭い棘を持つ魚とは思えないほどの繊細な美しさだ。ヒットした深さはおよそ1.5m。活性が高く、かなり上まで上がってきていたようだ。足場の消波ブロックは三層の穴が連なっており、今回は上段から丁寧に探っていく作戦に切り替える。
釣れたカサゴの内蔵をエサに
イワシへの食いはさらに続き、仕掛けが馴染むたび竿先が揺れた。誘いはほぼ不要で、レンジが正しければ自動的にアタリが出るほど。勢いは衰えず、エサはあっという間に底をついた。
そこで、釣り上げたカサゴの内臓を代用エサに選択する。形が大きいため飲み込みまで間があるものの、一度食いつかれれば釣り上げるのは容易だ。
カサゴの内蔵をエサにする(提供:TSURINEWSライター・HAZEKING)
26cmサイズアップ!
ほどなくして穂先がぐっと引き込まれ、ためらいのないアタリ。合わせた瞬間、魚が横へ暴走し消波ブロックの隙間へ滑り込んでしまった。強引に引けば根ズレでラインが終わる。ここは急がずテンションを抜き、動く気配を待つ。
約30秒後、隠れ場所に飽きたのか魚が身を翻し、穴から抜けて下へ向かった。その一瞬を逃さず、一気に巻き上げて勝負を決めた。取り込んだのは26cmの堂々たるデカサゴ。
26cmの良型を手中(提供:TSURINEWSライター・HAZEKING)
黒と赤のまだら模様が鈍い光を帯び、まるで海底の支配者を引きずり出したような迫力があった。内臓エサは持ちがよく、何匹も釣れるため手返しも早い。そのおかげでテンポよく数を重ねることができた。
陽が上がって納竿
しかし、太陽が強さを増し潮位が下がり始めると、海の動きは次第に鈍っていった。反応が途切れたところで、釣行に区切りをつけることにした。潮の条件さえ合えば、千代崎の消波ブロック帯は今もなおロックフィッシュの魅力が濃く残る場所だ。今回の釣行もまた、その豊かさを存分に味わう時間となった。
カサゴが大漁だった(提供:TSURINEWSライター・HAZEKING)
<HAZEKING/TSURINEWSライター>
記事提供元:TSURINEWS
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