男女関西は完全制覇も視野 “超高校級”後藤あいが一気に浮上「自分がよければチームにも貢献できる」【ユニクロ8地区対抗戦】
イチオシスト
<ユニクロ日本ジュニアゴルフカップ2025/ 8地区対抗戦 2日目◇3日◇トム・ワトソンゴルフコース(宮崎)◇男子=6984ヤード、女子=6380ヤード、ともにパー72>
全国8地区(北海道、東北、関東、中部、関西、中国、四国、九州)のゴルフ連盟に所属するジュニア選手たちと招待国の韓国による対抗戦の第2ラウンドでは、“実力者”がしっかりとその力を発揮した。関西の後藤あい(兵庫・松蔭高2年)もその一人だ。今年10月の国内女子下部ツアー「SkyレディスABC杯」では史上7人目のアマチュア優勝を飾った17歳が、強風で多くの選手がスコアを崩すなか、イーブンパーで乗り切った。
最終18番、5メートルのパットを読み切ってバーディを奪い「72」で踏みとどまった。初日はドライバーが乱れ、3オーバーの14位タイと出遅れ。狭く、周囲を林に囲まれたコースではティショットの精度は生命線になる。しかし2日目は「林にも行かず、ドライバーがよかった。アイアンの調子も悪くない」と、遅れを取り戻す一日に。スコアは変わらずだが、順位は一気に3位まで浮上した。
平均260ヤードの飛距離が武器だが、それは風の場面でも効果を発揮する。「ヘッドスピードが速いからか、風の影響をもともと受けづらいんです。ティショットでは風を読みすぎず、思い切って打てます」。この特性を最大限に生かし、あとはウェッジを握る場面などで神経を研ぎ澄ました。
団体戦は首位の韓国と4打差の2位。個人戦もトップと5打差まで迫っている。関西は男子も個人戦首位の小川琥太郎(大阪学院大附高2年)の活躍もあり、団体、個人ともに首位。“男女完全制覇”も見える位置だ。
「自分がよければチームにも貢献できる。とりあえず自分のプレーに集中します」。前日は不安定だったドライバーも「いい感じできている」と、すっかり手ごたえも取り戻した。勝負強さはプロの舞台でも証明済み。最終日もチームをけん引していく。(文・間宮輝憲)
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