詐欺メール、4人に1人がクリック 見分けるポイントは「件名」「送信元」「文面」
イチオシスト
ランサムウェアなど、コンピューターウイルスによる被害が注目を浴びる昨今、ネット通販サイト、宅配業者、銀行などを装った詐欺メール(フィッシングメール)や、ウイルス感染を狙う不審なメールが届いた経験がある人は多いのではないだろうか。シスコムの調査では、メールを受け取った4人に1人がクリックし被害に遭ったことが判明した。どのような被害に遭っているのか、また見分け方や対策方法についても見ていこう。

被害に遭った人は、1度だけでなく複数経験する人も?

シスコムは2025年11月、全国の男女600人を対象に「迷惑メールに関するアンケート」調査を実施した。
600人のうち、不審なメールを受け取ったと回答した383人に、「不審なメールのリンクをクリックしたり、添付ファイルを開いてしまったりした経験はありますか?」と聞いた調査では、21.7%にあたる83人が「ある」と答えた。これは約4人に1人が、ランサムウェア感染や情報漏洩につながる行動をとってしまったことを意味する。

また、「クリック・開封してしまった結果、何らかの被害に遭ったことはありますか?」と聞いた調査では、「個人情報流出(24人)」が一番多く、次いで「金銭的被害(22人)」、「ウイルス感染(21人)」が続いた。詐欺メールにおいては直接的に金銭被害に遭うイメージが強いかもしれないが、フィッシングサイトでの情報入力を通じ、なりすましや不正利用によって被害に遭うケースが一番多いようだ。また、被害に遭った人は複数の項目に該当しているケースも多いことがわかり、安易にクリックしてしまう人が一定数いることがわかった。今後被害に遭わないためには、どのような対策をしていけばいいのだろうか。
詐欺メールの対策、見分け方

対策について尋ねたところ、「不審なメールは開かずにすぐ削除する」が304人で最多。続いて「迷惑メールフィルターを設定している」(224人)、「セキュリティソフトを導入している」(192人)が続いた。一方、「特に何もしていない」も149人と、基本的な対策を行っていない層が一定数いることも明らかになった。

詐欺メールを見分ける際に確認するポイントとしては、「件名の不自然さ」(286人)、「送信元アドレス」(258人)、「本文の日本語表現」(204人)が上位となり、多くの人がこうした点を判断材料にしていることがわかった。
詐欺メールの手口は年々巧妙になってきており、自分自身や周りの人を守るためにも、騙されやすい油断の瞬間を意識し、何かしらの対策を導入しておくことは今後のためにも必須といえる。調査で挙がった対策方法やメールの見分け方の基本行動を徹底することや、迷惑メールフィルター、二段階認証の積極的な活用によって、情報流出後の二次被害を防ぐことが重要だ。
出典:【株式会社シスコム】
※サムネイル画像(Image:Shutterstock.com)
記事提供元:スマホライフPLUS
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
