“運命の人”を追って台湾からパリへ。38歳の主人公が大切なものを見つける「サリー」
イチオシスト
ロマンス詐欺を題材に、台湾の地方に暮らす38歳独身の主人公が大切なものを見つけるまでを描いた「サリー」が、1月16日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネスイッチ銀座ほか全国で順次公開される。ポスタービジュアルと予告編が到着した。

山間でファームを営む38歳のフイジュン。長く面倒を見てきた弟はもうすぐ結婚し、独り身の彼女を案ずる叔母には結婚を急かされてうんざり気味だ。そんな中、高校生の姪の強引な勧めにより“サリー”という名でマッチングアプリを始めたところ、パリで画廊を営むマーティンというフランス人と知り合い、求愛される。周囲はロマンス詐欺だと警告するが、フイジュンは単身パリへ向かった──。
https://www.youtube.com/watch?v=_FUiOT6NM9o
監督はこれが初長編となるリエン・ジエンホンで、共同脚本をベストセラー作家のエッセイ・リウが担当。主人公フイジュン役は、アイドルデュオ〈Sweety〉でデビューして以来、活動の幅を広げるエスター・リウが務める。さらに弟役で「僕と幽霊が家族になった件」のリン・ボーホン、幼なじみ役で本作の音楽も手掛けるヒップホップ・アーティストのリー・インホンが共演する。
作品は第28回釜山国際映画祭でワールドプレミアを迎え、第19回大阪アジアン映画祭で〈来るべき才能賞〉と〈ABCテレビ賞〉を受賞、第26回台北映画賞では最優秀音楽賞に輝いた。予期せぬ一歩を踏み出したフイジュンの運命を見届けたい。

「サリー」
監督・脚本:リエン・ジエンホン
共同脚本:エッセイ・リウ
出演:エスター・リウ、リン・ボーホン、リー・インホン(DJ Didilong)、ヤン・リーイン、タン・ヨンシュイ
2023年/台湾・フランス/105分/中国語・英語・フランス語
原題:莎莉
協力:大阪アジアン映画祭 後援:台北駐日経済文化代表処台湾文化センター
配給・宣伝:アニモプロデュース
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記事提供元:キネマ旬報WEB
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