1万5,620円でスマホを守れる安心感! スマートライドダッシュボード「SRD 5 Slim」の実力は?

イチオシスト

現代のスマートフォンはもはや小型のハイスペックPCである。…と同時に電話であり、さらにクレジットカード、口座、カメラ、地図、音楽プレイヤー機能まで備えた個人情報がギュウギュウにつまった分身のようなモノだ。そんな貴重なスマホをバイクにむき出しで固定するライダーたち…。冷静に見れば相当にリスキーな姿だ。

今回紹介する製品は、バイク用スマートモニターとしてカスタムジャパンから登場した「SRD5 Slim」。スマホを車体にマウントすることに不安を感じるライダーに向けた“守りの選択肢”だ。スマートモニターはここ数年で多くの製品が登場しており、GPS・ドラレコ・空気圧センサー機能などが搭載されて約4~5万円と、ややプレミア志向になっている。


対して「SRD5 Slim」はスマートモニターに必要な機能のみを搭載し、わずか1万5,620円(税込)という低価格を実現した製品だ。高い防水性・防塵性能を誇り、スマホと連動させることでナビアプリや音楽アプリが使える。しかもスマホを安全な場所に置きながら…だ。そんなライダーの理想を叶えたリーズナブルな入門機となっている。
スマートライドダッシュボード SRD 5 Slimで何ができる?
スマホ機能の一部をモニターに連結
スマホ機能の一部をバイク上で安全かつ快適に使えることが最大の利点。iPhoneならCarPlay、AndroidならAndroid Autoに対応しており、地図や音楽、メッセージ通知などをモニターに表示できる。また、AirPlayやWireless Linkといったミラーリング機能にも対応しており、CarPlay/Android Autoでは使えない一部アプリも画面共有で表示可能。
スマホを直接ハンドルに固定することなく、必要な情報だけを取り出して表示する“中継端末”として機能する。

- CarPlay/Android Auto
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スマホ連動することでナビ、音楽メッセージナビなど一部のアプリが使用可能(※)。操作はスマートモニターで行う。(※Google ChromeやYoutubeなど運転中に注視するアプリは使用不可)
- AirPlay/Wireless Link
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スマホ画面をそのままモニターに映し出す機能。スマホに入っているほぼすべてのアプリが使用可能。操作はスマホで行う。
シンプルに接続できる/画像の再生も可能

スマホとの連結はBluetoothペアリングで、その後はSRD 5 Slimの電源ONに合わせて自動接続される。シンプルでわずらわしさは感じない。加えて、外部音声とBluetooth接続することも可能。バイクでの用途だとヘルメット用インカム接続がメインだが、スピーカーや無線イヤホンとのペアリングもカンタンだ。

バイクへの取り付けも10mmレンチがあればOK。外径22.2mmの一般的なバーハンドルはもちろん、大径のファットバーやアメリカ規格のハンドルにも対応している。電源はUSBポート(Type-A)に接続するだけだ。


スマホ接続以外の機能として、MicroSDカード内のメディア再生にも対応しており、保存した音楽や動画、写真を簡単に表示可能。ツーリング先での思い出をその場で仲間と共有できる。

【超重要!】さまざまなリスクからスマホを守れる
SRD 5 Slimを導入することで得られる最大のメリットがこれだろう。スマホを安全なジャケットのポケットやバッグの中に入れた状態にできることだ。

大切なスマホをむき出しでバイクにマウントしていると数々のリスクがつきまとう。落下、振動による故障、真夏の熱暴走、冬の冷気によるバッテリー劣化、水濡れなどだ。対してSRD 5 Slimは、防塵・防水性能でIP65規格をクリアしており、-20℃〜70℃の環境に対応。雨天走行や寒冷地、炎天下でも安定した動作を実現している。
運転中でも見やすい5インチ液晶画面
画面には5インチの高輝度(800Nit)・高解像度(1024×600)のIPS液晶を採用。さらにバイクでの使用を想定してヒサシが設けられており、太陽光下でも高い視認性を維持する。
インプレッションして「これはイイ!」と感じたポイントは以下2点。
・Googleマップの現在地を示すアイコンが右寄りに表示される
・アプリアイコンの表示が大きいので誤タップが少ない


複数のバイクで使いまわせる
SRD 5 Slimは、ブラケット・給電ケーブルなど、必要な付属品がすべて同梱されている。USBポート搭載車両であれば、配線作業をほとんど必要とせず簡単に取り付けが可能だ。


さらに、付属のブラケットに加えて、別売りの交換用ブラケット(税込:3,003円)を用意することで、複数のバイクで使いまわすことも可能。モバイルバッテリーなどの電源を用意すれば自転車での運用もできる。
総評:実用性と価格のバランスに優れた一台
「SRD 5 Slim」は、単に低価格を売りにする製品ではなく、日常使いに十分な性能を備えたスマートモニターだ。明るく見やすい液晶、防水性、豊富な接続機能、そして簡単な取り付け。どれを取っても価格以上の完成度を誇るといえるだろう。

何といっても大切なスマホを保護しながらライディングに集中できること。これは代えがたい価値だ。安心感は欲しいが5万円前後の製品は手が出ない…。そんな悩みをもつライダーは、コスパ最強1万5,620円の「SRD 5 Slim」をぜひ試してほしい。
(編集協力:株式会社カスタムジャパン)


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