中谷美紀、ウィーンスタイル展で語る美意識と白ドレス姿がファンを魅了「上品で心奪われました」
イチオシスト

女優の中谷美紀が11月24日にInstagramを更新し、パナソニック汐留美術館で開催中の「ウィーン・スタイル ビーダーマイヤーと世紀末 生活のデザイン、ウィーン・劇場都市便り」を訪れた様子を紹介した。
投稿では、白のロングドレスをまとい、美術品を静かに見つめる姿が公開され、その優雅な佇まいとともに、ウィーン建築や装飾芸術への深い考察も披露している。
今回の投稿で中谷は、ウィーン工房と対立した立場をとった建築家アドルフ・ロースの思想を引用しながら、ウィーンの街並みをどのように捉えてきたかを丁寧に綴っている。
ロースが、様々な建築様式が混在するウィーンを「ポチョムキン都市」と揶揄したことを紹介した上で、自身も2016年に初めてウィーンを訪れた際は、均整の取れたパリのオスマン様式と比較し、雑多な印象に戸惑いを覚えたと率直な心境を明かした。
しかしその後、視点を変え、ウィーンを「建築の博物館」としてとらえるようになってからは、毎回新たな発見がある街歩きを楽しめるようになったと述べている。
中谷は、ロースの有名な言葉である「装飾は罪悪である」にも触れ、展示されているロブマイヤーのドリンクセットを例に、そのシンプルさが極まったデザイン性を紹介する。
またロースが、ゼンパー歌劇場で知られる建築家ゴットフリート・ゼンパーの被覆論を再解釈していたことにも言及し、テキスタイルと建築の関係性を読み解く視点を提示している。これらの考察は、中谷が長年ウィーン文化に親しみ、深い造詣を持つからこそ語れる内容であり、投稿全体に知的な魅力を添えている。
さらに投稿では、アートディレクター須藤玲子が率いるテキスタイルスタジオ「NUNO」とコラボレーションした展示ケースや壁面に触れ、その独創的なテキスタイルが見どころであることを紹介している。
テキスタイルと建築、そして展示空間が一体となった構成は、ウィーン世紀末の文化を体感できるものとして、美術館を訪れる人々の関心を引きつけているようだ。
また、アドルフ・ロースと親交のあった作曲家アーノルト・シェーンベルクが、十二音技法を確立する以前の19歳で作曲したというロマンティックな楽曲にも触れ、舞台「猟銃」の楽屋で毎日聴いていた思い出を語っている。
音楽、建築、テキスタイルが交差する多層的な文化背景が、投稿全体に豊かな奥行きを与えている。
白のロングドレスをまとった中谷美紀の姿も大きな話題を呼んでおり、コメント欄には「素敵です」「麗しいドレス。上品で心奪われました」「白いドレスがとても素敵。素材感にも憧れます」など、ファンからの称賛が相次いでいる。
また「すごい。悩殺されました」といった声も寄せられ、知的な考察と圧倒的な美しさが同時に堪能できる投稿として大きな反響を集めている。
文化的視点とファッション性の双方を兼ね備えた今回の投稿は、中谷美紀らしい独自の魅力が詰まったものとなっている。
ウィーン世紀末文化への深い洞察と、美術館の空気に溶け込むような白ドレスの気品が調和し、ファンに新たな感動を届けた。今後も、中谷がどのような文化体験を自身の言葉で発信していくのか注目が集まる。
記事提供元:デイリーニュースオンライン
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