見直した骨盤の動き 畑岡奈紗がV賞金6億円超大会で3位発進
イチオシスト
<CMEグループ・ツアー選手権 初日◇20日◇ティブロンGC(フロリダ州)◇6734ヤード・パー72>
好調をキープしている。畑岡奈紗は6バーディ・1ボギーの「67」をマークし、首位と3打差の3位タイ発進。2週間前の日米共催「TOTOジャパンクラシック」で3年半ぶり7勝目を飾った勢いをしっかりと持ち込み、好位置で滑り出した。
5番パー3で左下2メートルに絡めてバーディ先行。ただ、「ちょっとドローが強かった」と本人の感触はしっくりきていなかった。「手で、上半身始動になってしまっていて、コントロールしにくかった。骨盤をちゃんと縦に使って、下半身始動にすることを意識していました」。アプローチを寄せきれなかった9番をボギーとしたこともあって前半を1アンダー。そして後半にかけて、立て直すことに成功した。
7番アイアンで1メートルにつけた12番パー3、13番と連続バーディ。15番でも残り175ヤードから5番アイアンで4メートルにつけ、17番パー5では2オンでのバーディと、感覚と研ぎ澄ませていった。「後半のティショットがねじれなくなって、そこから徐々に良くなった。球筋をイメージして打っているけれど、それに伴った動きができていないと、アイアンはちょっとドローが強めに出ちゃう」。こうやって修正ポイントを言語化できるのも、理解して、やりたい動きが体に染みつき始めている証拠でもある。
ミスの幅も小さくなった。悪い動きをしても「ちょっと気持ち悪さはあるけれど、ブレてもカラーにあったりとか。最小限に抑えられている」ということも評価できるところ。最近はロングアイアンでも球の高さが出るようになり、最終18番では6番アイアンでピンハイに落として4メートルのチャンスにつけた。
ただ、続くバーディパットはわずかにカップに届かず。これが「もうちょっと伸ばせた」と振り返る初日の反省点。「気持ち的な部分でパッティングが打てれば。守りにいかずに、1メートルくらいオーバーしてもしっかり打っていきたい」と話す。
8年連続8度目の出場となる、ランキングトップ60のみによるエリートフィールド。2021年、23年と2度の2位フィニッシュがある舞台で、好発進を切った。骨盤を意識したショットに強気のパッティングが加われば、引き続き、優勝争いに加わることは間違いない。(文・笠井あかり)
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