南海、タッチ決済で「1日最大2,200円」高野山旅もおトクになる実証実験を12月から期間限定で実施
イチオシスト

南海電鉄は19日、クレジットカードなどのタッチ決済を利用した乗車において、1日の運賃請求額を上限「2,200円」とする「タッチ決済1日上限割サービス」の実証実験を行うと発表しました。
事前登録は不要、実施期間は2025年12月1日(月)から2026年3月31日(火)まで。関西空港からのインバウンド客や、高野山などを巡る国内観光客の利便性向上を目指します。
【参考】
Visa担当者に聞く、万博半年前に関西大手私鉄が「タッチ決済」一斉導入を果たした経緯(※2025年4月掲載)
https://tetsudo-ch.com/12998718.html
登録不要!「タッチするだけ」で自動割引
このサービスは、同一のタッチ決済対応カード(クレジット、デビット、プリペイド)やスマートフォンなどで乗車し、1日の運賃総額が2,200円を超えた場合、超過分が自動的に割り引かれる仕組みです。事前登録は不要で、南海電鉄の路線であれば1日に何度乗り降りしても請求額は最大2,200円に抑えられます。
高野山への往復だけで「660円」もおトクに
具体的にどれくらいお得になるのでしょうか。たとえば難波~高野山を往復する場合を想定すると、
難波駅 ~ 高野山駅(往復)の場合
通常運賃:2,860円
本サービス適用:2,200円
結果、660円おトク!
冬の観光シーズン、大阪・なんばエリアの周遊や世界遺産・高野山への旅に強力な味方となりそうです。南海電鉄の路線を何度も乗り降りして駅周辺を散策したり、乗り潰し旅行にも使えるでしょう。
高野線でのタッチ決済対応エリアも拡大
本サービスの開始に合わせ、2025年12月1日(月)から高野線の「下古沢駅」から「極楽橋駅」までの5駅でもタッチ決済が利用可能になります。 これにより、南海電鉄全線105駅中、97駅でタッチ決済乗車ができるようになります。

利用時の注意点
利用にあたってはいくつか注意点があります。
同じ媒体を使うこと:同じカード番号であっても、「クレジットカード本体」と「スマホに登録したカード」は別媒体として扱われ、合算されません。必ず最初から最後まで「同じ1つの媒体」でタッチしてください。
対象は大人運賃のみ:小児運賃は対象外です。
対応ブランド:Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、Discover、銀聯
南海電鉄は2021年4月、大手鉄道事業者として国内で初めてタッチ決済を導入。2024年度は約63万件の利用があり、タッチ決済利用者が前年比約1.8倍に急増しました。さらに2025年4月~10月の利用者件数は、万博効果もあり前年同期比5倍以上と大きく伸長。
今回の「上限割」導入で、チケットレスな旅がさらに快適になりそうです。
(画像:PIXTA、南海電鉄)
鉄道チャンネル編集部
(旅と週末おでかけ!鉄道チャンネル)
記事提供元:旅とお出かけ 鉄道チャンネル
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