WAONと統合されたAEON Pay(イオンペイ)は従来のイオンペイと何が変わった?
イチオシスト

2025年6月26日、スマホ決済『AEON Pay(イオンペイ)』と電子マネー『WAON』は統合されて、AEON Payの「コード決済」とWAONの「タッチ決済」の両方がシームレスに利用できるようになりました。

加えて2026年3月1日には『WAON POINT』『WAONポイント』という名称は似ているものの性質が異なる2つのポイントサービスが統合予定です。

これまでイオン関連のポイントには、主に以下の二つが存在し、その複雑さが指摘されていました。
・WAON POINT:イオンカードのクレジット払いや、加盟店でイオンカードやWAON POINTカードを提示することで貯まるポイント。
・WAONポイント:電子マネーWAONでの支払いで貯まるポイント。
このうち、電子マネーWAONで貯まる「WAONポイント」が「WAON POINT」へ統合される予定です。 イオン関連の決済で貯まるポイントが「WAON POINT」に一本化され、利用者にとってより分かりやすく、貯めやすく、使いやすい制度へと変わる見込みです。
このように最近、AEON PayとWAONではサービス改善が急速に進んでいます。
数年前にAEON Payを利用して「WAONで十分」「利用メリットが感じられない」と判断した人にとっても、決済アプリとして再度使ってみる価値が生まれています。
今回はいまのAEON Payは従来の同アプリと、何が変わったのか見ていきましょう。
そもそも「イオンペイ」と「WAON」は何が違った?

今回の統合の意義を理解するために、まずは統合前の「イオンペイ」と「WAON」が、それぞれどのような特徴を持つサービスだったのかを振り返ってみましょう。
イオンペイは、2021年9月にサービスを開始したスマホ決済サービスで、イオンの総合アプリ「iAEON(アイイオン)」の機能の一つです。
一方のWAONは、2007年から続く非接触型の電子マネーで、物理的なカードやおサイフケータイ対応のスマートフォンで利用されてきました。
つまりイオンペイは後発の電子決済であり、WAONとイオンペイには互換性もありませんでした。
イオンペイとWAONの統合について
従来、AEON PayとWAONは「コード決済を使いたい時はAEON Pay」「おサイフケータイなどを使いたい時はWAON」と場面に応じた使い分けが必要で、なおかつAEON PayとWAONはそれぞれ対応店舗にも違いがある状態でした。
結果的に「イオンで使える電子決済」が2通りあり、なおかつこの両者に互換性がなかったことで、サービスとしての分かりづらさや使いづらさが目立っていた側面が否めません。

そのため両サービスの基盤が統合され、AEON Payの利用可能店舗の拡大や残高移行機能が実装されることはユーザーにとっての利便性が飛躍的に高まるものだと言えます。
【統合の主なメリット】残高移行機能

利用者にとって特に大きなメリットと言えるのが、AEON PayとWAON間の残高移行が可能になったことです。
例えば、これまで「WAON残高は十分にあるのに、AEON Pay加盟店だから支払えない」といったケースがありましたが、統合後はWAON残高をAEON Payに移してコード決済することが可能になりました。 この柔軟性により、チャージした残高を無駄なく活用できるようになります。
WAONの残高をイオンペイに移行する手順は以下の通りです。

アプリのコード決済画面を開き、コード残高の+ボタンをタップし、チャージ画面で金額を選び、「チャージ」をタップすれば完了です。
【統合の主なメリット】利用できるお店が大幅に拡大

統合に伴い、利用できる店舗数も飛躍的に増加しました。AEON PayとWAONが一つになることで、利用箇所は約430万カ所にまで拡大し、イオングループの店舗だけでなく、全国のWAON加盟店でもAEON Pay(のタッチ決済)が使えるようになり、利便性が格段に向上しました。
ちなみにイオンペイの利用でWAONは貯まる?
AEON Payの利用でWAON POINTを貯めることは可能です。
AEON Payのスマホ決済で支払いすると、200円(税込)ごとに1ポイントのWAON POINTが基本として貯まります。さらに毎月10日はイオングループ対象店舗での利用で、WAON POINTが通常の10倍付与されます。
まとめ

AEON PayとWAONの統合により、イオン関連の決済サービスは大きく進化しました。
さらに2026年3月1日より、電子マネーWAONポイントがWAON POINTに統合される予定です。これにより、分かりづらかった2つのポイント体系が一本化され、ユーザーはより直感的にポイントを管理・利用できるようになります。
統合を通じて、イオンはユーザー体験を「ワンストップ決済」へシフトさせ、キャッシュレス利用のハードルを大きく下げることに成功したと言えるでしょう。
※サムネイル画像は(Image:「iAEON」公式サイトより引用)
記事提供元:スマホライフPLUS
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