ルーキー・福住修がシード入りへ大前進 来週の“職場”も確保し「首の皮一枚つながりました」
イチオシスト
<ACNチャンピオンシップ 最終日◇9日◇三木ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇7004ヤード・パー71>
最終日が悪天候で中止になり、ルーキーの福住修は2試合連続のトップ10入りとなる自己最高の2位タイでフィニッシュした。賞金438万円を上乗せし、今季の獲得賞金がシード獲得の目安となる1000万円を突破。さらにトップ10入りを果たしたことで、「三井住友VISA太平洋マスターズ」(13日開幕)の出場権も獲得した。
「最終日できなかったのは残念ですけど、次につながったのは良かった。なんとか首の皮一枚つながりました」。福住は複雑な感情を素直に言葉にした。今季の出場権を持っておらず、試合に出続けるにはトップ10を継続するほかない。次の試合が決まったことは、プロとしてうれしいことに違いない。
10月に下部のACNツアー「石川遼everyone PROJECT Challenge」で初優勝し、先週のレギュラーツアー「フォーティネット プレーヤーズカップ」の出場権を獲得したことが、大躍進の始まりだった。中止が決まった直後には石川から「ナイスプレー」と今大会の活躍をたたえられるとともに「おめでとう」と1カ月遅れで優勝を祝福され、がっちり握手。「うれしかったです。最近は少しずつ顔を覚えてもらって、他の選手からも声をかけてもらうことが増えました」。早くもレギュラーツアーでの居場所を確保しつつある。
来季はシード選手としてフル参戦の可能性も大きく広がった。今季の獲得賞金は約1093万円となり、シード圏内の賞金ランク56位に浮上。「シードが見えてきたので来週もトップ10を目指して頑張りたい。最終日にプレーできなかった悔しさをぶつけます」。現時点でも安全圏だが、もう一度トップ10に入ることができれば、シードはいよいよ確定だろう。
来週の舞台、太平洋クラブ御殿場コースは昨年の「アジアパシフィックアマチュア選手権」(8位)で経験済み。「グリーンが難しい印象があるので、パッティング勝負になると思います」。トップ10を外せば、福住のシーズンは終了。首の皮一枚のスリリングな日々がもう少し続きそうだ。(文・田中宏治)
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