「バカ」「無能」発言で告訴された田端信太郎、不起訴処分を報告 「極めて妥当な判断」「検事さんに敬意を評したい」

イチオシスト
11月8日、投資家でインフルエンサーの「田端信太郎」(登録者数33万人)がYouTubeを更新し、上場企業の取締役から名誉毀損・侮辱の容疑で告訴されていた件について「嫌疑不十分」により不起訴処分となったと報告しました。
「バカ」「無能」発言で告訴されていた
田端はリクルート、ライブドア、LINE、ZOZOなど20年間で7つの大企業を渡り歩いた経歴を持つ人物で、YouTubeでは投資やビジネスに関する情報を発信。「アクティビスト(物言う株主)」を名乗り、歯に衣着せぬ発言をしています。
9月21日、株式会社メルカリがウェブサイトを更新し、同社の従業員に対してSNS上で誹謗中傷をおこなっていた人物が書類送検されたと発表。同日、田端は、「複数の上場企業の役員・社員の人から、私がその人たちに対して『バカ』『無能』といったような言葉を使ったことをもって、侮辱罪だと刑事告訴されて、これまで警察の取り調べを受けておりました」と報告していました。
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バカ」「無能」発言で告訴されていた
8日の動画で田端は東京地方検察庁から届いた「不起訴処分告知書」を見せ、「(検察は)裁判にできるだけの証拠はないと判断し、その結果として不起訴にした」と報告しました。
不起訴の理由は嫌疑不十分でした。田端は「容疑がまったくなかったということではないです」と補足したうえで、「検察官が、国家権力としてこれは刑事裁判にかけるほどのことではないというふうに判断したという意味でもあります」と説明しました。
田端は、上場企業の役員が公共性の高い人物であると指摘。その経歴や成果、能力に対する論評を侮辱罪や名誉毀損罪で告訴することに対して、検察も「おそらく慎重にするべきだという判断をなさったんじゃないか」と推察しています。そうであれば「極めて妥当な判断」だとすると、「私は東京地検の検事さんに対してその判断に敬意を評したいと思います」と述べました。
田端は、こういった論評は表現の自由が保護すべき対象であり、自身のような投資家や株主が経営陣に批判や論評をすることは、資本市場に健全な緊張感をもたらす「大いに公共に関わる行為」だと主張。イエスマンばかりが並ぶ上場企業は「日本経済を前に進める燃料、そしてエネルギーになるわけがありません」「しゃんしゃんの株主総会で、拍手だけが鳴り響くような資本市場に進歩はありません」と厳しく批判しました。
今回は不起訴となった田端ですが、別件の侮辱罪ではすでに起訴されているとのこと。東京地裁での裁判が予定されているといい、「まったく恐れてません。めちゃくちゃ楽しみにしてます。ワクワクしてます」と、前向きな姿勢を見せます。
田端は、憲法が認める表現の自由と侮辱罪は大いに矛盾していると指摘します。どうすべきかは国民が判断すべきだとし、傍聴に来て大いに議論してほしいと呼びかると「それこそが法の支配と民主主義の精神だと思ってます」と述べました。
記事提供元:YouTubeニュース | ユーチュラ
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