勝みなみは“おじいちゃん孝行”の孫娘 最終戦のフロリダへご招待「ようやく実現できた」 今週は米初Vをプレゼント!
イチオシスト
<TOTYOジャパンクラシック 事前情報◇5日◇瀬田ゴルフコース北コース(滋賀県)◇6616ヤード・パー72>
米ツアー参戦3年目の勝みなみがゴルフの最初にして、ただ一人の師匠でもある母方の祖父・市来龍作さんに粋なプレゼントを贈ったことを明かした。
「最終戦に出られたらフロリダに連れていこうと決めていたんです。3年目でようやく実現できました」。米フロリダ州ティブロンGCで2週後に開催されるシーズン最終戦の「CMEグループ・ツアー選手権」(11月20~23日)は年間ポイントランキング60位までが出場できるエリートフィールド。同ランクはルーキーイヤーの2023年が74位、昨年は78位と届かなかったが、今年は現在17位で当確。“3年目の正直”でツアーに帯同する母・久美さんと温めていた孝行プランを実行できるときがやってきた。
85歳と高齢の龍作さんだが、勝が日本を離れるまで毎試合のようにツアー会場へ応援に訪れ、18ホールを完走した。ゴルフの腕前も衰え知らずで、何度もエージシュート(年齢以下のスコアで回ること)を達成しているという。
日本からの長距離移動を考慮し、13日から同じくフロリダで始まる「アニカ・ドリブンbyゲインブリッジatペリカン」から勝と行動をともにする2週間の旅。「長時間のフライトも大変だと思うので、奮発してビジネスクラスを用意しました」と勝はうれしそうに話した。
7月の「明治安田レディス」以来となる日本での試合。当然、龍作さんは鹿児島から応援に訪れる。今季は10月の「ロッテ選手権」で3位に入り、翌週の「ビュイックLPGA上海」は単独首位で最終日を出たが、終盤に世界ランキング1位のジーノ・ティティクル(タイ)に並ばれ、プレーオフ5ホール目で敗れた。
届きそうで、届かない米ツアー初V。「ハワイ(ロッテ選手権)のときのほうが状態はいいかな。感覚的なものだけど、ちょっと構えたときにしっくりこないんです」。それでも、久しぶりの日本という、居心地のよさが大きな力となる。なにより龍作さんを筆頭とする最強の応援団が鹿児島からやって来る。
初Vは日本で! 「そういう気持ちはもちろんあります。感覚的にはよくないけど、状態は悪くない。ちょっとしたことがきっかけで感覚も戻ると思っています」。
15歳の高校1年生だった2014年に「KKT杯バンテリンレディス」で史上最年少優勝(当時)を達成したときも、龍作さんがそばにいた。米ツアーで初めて一等賞を取る瞬間も一緒に迎えたい。孫娘が贈る最高のプレゼント。じいちゃん孝行は今週から始まる。(文・臼杵孝志)
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