西村優菜は自信強める首位発進 同組“女王候補”のプレーにうっとり?「本当にうまい」
イチオシスト
<NOBUTA GROUP マスターズGC レディース 初日◇23日◇マスターズゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6562ヤード・パー72>
首位に立つのは、最後に優勝した2022年7月の「ニッポンハムレディス」以来、3年ぶり。ボギーなしで6つのバーディを奪った西村優菜は、「もちろん満足いくラウンドでしたし、ショットがすごく良かった」と自己評価をくだす。「パッティングがもう少し入れば、というところもいくつかあった。伸びしろのあるラウンドができました」というのは、そのまま期待感に変わる。
10番からスタートすると、11番で5メートルを決めてバーディが先行した。さらに18番から8メートル、3メートル、3メートルを決め3連続でスコアを伸ばす。そして4番、5番では、立て続けに8メートル、9メートルとロングパットをねじ込んだ。8番パー5ではラフからの3打目を手前のバンカーに入れるピンチもあったが、それも“お先に”の位置まで寄せて、楽々パーをセーブした。
先週の「富士通レディース」では、2日目に「76」を叩き予選落ち。悔しい気持ちを胸に戻った関西では、「パッティングの目線、フィーリングが合わなかった」という部分を修正した。「自分が思ってるよりも左に出すと、まっすぐという感じだった。その目線合わせをやりました」。予選落ちした先週も、ショットは手応えを感じていた部分。“もうちょっと決まれば”というグリーン上の感想は、修正がうまくいったことの裏付けともいえる。
当初、同組に入っていた櫻井心那が欠場したため、佐久間朱莉と2サムでプレーした。そして、その佐久間と並ぶ首位だ。現在メルセデス・ランキング1位に立つ2学年下の後輩のプレーには、「本当にうまい。ドライバーも距離が出るし、ミスしてもうまくカバーしていたので、今のJLPGAを引っ張ってる選手だなというのはすごく感じました」と思わずうなる。
ラウンド中は、「客観的に朱莉ちゃんのゴルフを見てました。ちょっとギャラリー気分で観察してた」と、思わず目を奪われた。その相乗効果のように、スコアを伸ばしていった2人。テンポよくプレーできたのも、その要因だ。2日目も午前9時50分から、佐久間との2サムで回る。
今季は米国ツアー20試合に出場し、予選落ちは13度。ポイントランクは127位で、現時点でエントリーできる試合は、3週後の「アニカ・ドリブン by ゲインブリッジ at ペリカン」(13~16日、フロリダ州)のみ。ただ、この試合も現在108人の枠で、優先出場順位は106位。まだ出場選手が確定していないため、今後、新たに3人がエントリーしたら押し出されてしまう計算だ。「トップ3とかに入らないとシードは厳しい。でもQTに向けても試合は大事。出られたらもちろん行きます」ということも願っている。
最後の優勝から3年が経過した。「推薦をいただいて出場するので、いい結果を出したい気持ちはすごく強い。でもプレー中はあまり考えないようにと意識してやってます」。取り戻しつつある自信を、さらに強める4日間にしたい。
<ゴルフ情報ALBA Net>
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