アジアアマ初参戦の17歳・松山茉生 “飛ばし屋”のドライバーがドバイで火を吹く?

<アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権 事前情報◇21日◇エミレーツ・GC(アラブ首長国連邦)◇7289ヤード・パー72>
アジア太平洋地域NO.1アマチュアを決める一戦「アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権」が、23日(木)に開幕を迎える。何度もレギュラーツアーに出場経験がある松山茉生(まつやま・まお/福井工大付属福井高2年)が大会初参戦となる。
昨年6月の「日本アマ」を大会最年少の15歳344日で制覇した“逸材”の魅力は、なんといっても圧倒的な飛距離。今年のレギュラーツアー「バンテリン東海クラシック」で行われた恒例のドラコンイベントでも、並み居るプロを抑えて1位に輝いた。
今大会は出場予定だった本大志(米アリゾナ大)のケガによる欠場に伴い、繰り上がりで出場が決まった。「去年の日本大会の映像も見ていた。出たい試合だったので、そこに出ることができてうれしいです」と笑顔を見せる。「一度来てみたい国だった」と、ドバイ開催というのもさらにうれしい。
ナショナルチーム所属ということもあり、海外遠征の経験は豊富。今年は1月の米国男子ツアー「ソニー・オープン・イン・ハワイ」にも出場した。「特に緊張や心配はないです」と頼もしい。
最大の武器・ドライバーが火を吹きそうだ。総距離は7289ヤードとやや長め。「ドライバーを持つホールが多いので、飛距離を生かした攻めるゴルフができる。相性のいいコースだと思います」とうなずく。
優勝者には翌年の「マスターズ」と「全英オープン」出場権が与えられる。かつて松山英樹もこの大会からマスターズへの道を切り開き、2021年にはアジア勢初のグリーンジャケットを獲得した。
アマチュアへ世界の門戸を開く機会も与えている今大会。歴代覇者には松山、金谷拓実、中島啓太が名を連ねる。「その3選手に続いて優勝できるようにしたい」。もう一人の“松山”が大会に名を刻む準備を整えている。(文・齊藤啓介)
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