四万十川の大アユ釣りで31.6cm尺アユ登場!【高知】2日間で3尾の尺超え達成
四万十川の大アユ釣りで31.6cm尺アユ登場!【高知】2日間で3尾の尺超え達成">
大アユ求めて四国遠征 四国の三大河川は、吉野川(徳島)、四万十川(高知)、仁淀川(高知)である。仁淀川は、今年は天然ソ上が多く、数は釣れるが尺アユまで育つかは微妙な状況。 一方、四万十川は8月1日、吉 …

高知県・四万十川にて大アユを狙った遠征釣行。準備を整えて挑んだ2日間、初日は29.5cm、二日目には31.6cmの尺アユを手中にした。激流の中で繰り広げられた攻防と、納竿間際に訪れたクライマックスをレポートする。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)
大アユ求めて四国遠征
四国の三大河川は、吉野川(徳島)、四万十川(高知)、仁淀川(高知)である。仁淀川は、今年は天然ソ上が多く、数は釣れるが尺アユまで育つかは微妙な状況。
一方、四万十川は8月1日、吉野川は8月22日に尺アユ第1号が出て、両川ともに9月に入りオトリ店には尺アユが連日持ち込まれている。今年、大アユ釣りでもっとも熱いのが、この2河川である。
特に吉野川は、すでに32cm超が持ち込まれており、33~34cm超も夢ではない。だが、川の規模が大きいため、掛けても取れるとは限らない。
一方、四万十川は、特大の尺アユは出ないが、瀬とトロや淵が交互する流れのため、30~31cm超クラスなら着いて下れば何とか取れる。
四万十川でトモ釣り
9月中旬、その四万十川へ今年3度目の釣行。8月に訪れた際にはケラレや身切れバラシが多く、準備不足を痛感した。
今回はしっかりと太軸やフトコロの広いハリ、ハリ形状も3本イカリとチラシを9号から12号まで揃えた。水中糸も、複合ラインの0.1~0.2号、メタルラインの0.1~0.4号までを用意。状況に応じてフックハナカンや棒ハナカンも持ち込み、オトリが飛ばされる対策も含め思い当たる限り準備した。

午前中は17~26.5cmを7尾
実家のある丸亀から車を走らせ、7時前に到着。途中のオトリ店でオトリと入漁券を購入し、昭和小学校裏の瀬に入る。

しかし、開始して2時間ほど広範囲に探っても、アタリすらない状況。やっと来た1尾目は何と17cm。
それでもオトリが野アユに変わったので、同じ筋を探ってみる。すると、ガタガタ、ギュイ~ンと気持ちいいアタリで22cmがきた。
ここからポツポツと釣れ出した。型も24cm、26cmとサイズアップ。しかし、午前中は17~26.5cmを7尾に終わった。
当日最大の29.5cm登場
場所移動も考えたが、午後も同じ場所で釣りをする。立ち込み過ぎたかと考え、午後はヘチからスタート。すると、開始早々に25~26cmが4尾きた。
四万十川は、午前より午後の釣果が圧倒的にいい。これらを持って、再び立ち込む。すると、午前中に釣れなかった場所で5連釣の入れ掛かり。28cm級の大アユばかり。
しかし、狙いの尺アユがこない。それでも、午後はいいペースで掛かってくる。16時半を過ぎ、どうしてもオトリが入らなかったもっとも流れの強い場所にオトリが入った。すると、強烈なアタリが竿を襲った。着いて下り吊るし込んだのは、当日最大の29.5cm。

一日目の釣果は29尾
午後は数も伸びて、釣果は17~29.5cmを29尾。そのうち27~28cm超が12尾だった。
その夜は、ライダーズイン四万十に宿泊。管理人に、「四万十は尺アユしか泳いどらんけどなぁ」と叱咤激励されてしまう。当日は、同宿泊施設に4尾の尺アユが持ち込まれていた。

二日目の午前は13尾
二日目は、四手崎に入る。前日とは一転、開始5分で1尾目がくる。23cmの丸々としたいいアユだ。2尾目もその10分後といいスタートを切ったものの、3尾目の強烈な引きに痛恨の身切れバラシ。循環が止まってしまい、その後は2時間アタリなし。

バテバテオトリを何とか沈めて手前のヘチを釣っていると、ようやく掛かった。引っ張りっこをしていると、さらにズドン。上流で高切れしたであろう鼻カン付きのアユとその掛かりアユが、私のオトリと掛かりアユの間に引っかかり、オトリ込み4尾が釣れてきた。
これが転機となった。それからオトリが回るようになり、白波立つ流れの下で待望のアタリ。後検30.5cmの尺アユだった。これを加えて、午前は13尾とまずまずの釣果。

当日最大31.6cm尺アユ登場
昼食を取ったあとは、再び流れに立ち込む。しかし、午後は開始1時間半でアタリなし。
ここで未使用の養殖オトリに頑張ってもらい22cm、次に26cmとペースを掴むと、水深2mの深瀬から下に潜るような鈍いアタリ。何とか浮かして寄せたのは、30.8cmのややスリムなアユ。

そしてクライマックスは、納竿直前の16時45分。竿いっぱいに送り込んだオトリに強烈なアタリ。そして、一気に下流へと走り出す。
伸されそうになりながらも、何とか耐えて浅場に寄せて吊るし込んだのは、31.6cm(285g)の当日最大の尺アユ。四万十鮎らしくない体高のある1尾だった。

二日目の釣果は24尾
二日目は22~31.6cmを24尾。前日の悔しさを晴らす尺アユラッシュ。一日3尾の尺アユは初めてだ。ニ日間通して、トラブルなし、身切れバラシ3回は、周到な準備と無理に抜かず寄せて吊るし込んだ結果だろう。
四万十鮎は、他河川に比べてスリムで尾ビレが大きいのが特徴だ。トロや淵、浅場が多いので、無理をしなければ掛かれば必ず取れる。僅か30cmの魚に人間が翻弄される釣り、それが大アユ釣り。雄大な流れとその周りの大自然に感謝、乾杯である。

<週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也/TSURINEWS編>
記事提供元:TSURINEWS
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