なぜ問題を聞かずクイズに正解できたのか? 小川哲の人気小説を映画化「君のクイズ」
クイズ番組の決勝で、対戦相手が問題を1文字も聞かずに正解できたのはなぜか──? 第76回日本推理作家協会賞に輝いた小川哲のベストセラー小説を、「ハケンアニメ!」「沈黙の艦隊」シリーズの吉野耕平が監督を務めて映画化した「君のクイズ」が、2026年に全国公開される。ファーストルック画像と超特報映像が到着した。
〈コメント〉
小川哲(原作者)
「早押しクイズ」って、問題も文章だし解答も文章だし、実はとても小説と相性がいいのではないか──
という仮説から始まった作品が、こうして映像化されることになって、原作者としても非常にワクワクしております。
クイズと小説は相性がいいとはいえ、文章に移し替えることでいくつかの要素を表現しきれないのもまた事実です。解答者の表情や息遣い、ボタンを押したあとの緊張感、体の動きや細かな仕草、そしてピンポンの音。
吉野監督の手によって、原作で伝えきれなかったクイズの魅力がみなさまの元へ届けられることを、今からとても楽しみにしております。
吉野耕平(監督)
クイズという宇宙を、言葉だけで極上のエンターテインメント小説に変換してしまった唯一無二の作品『君のクイズ』。そのあまりの面白さに、気がつけば読んだ直後に映像化への挑戦を決めてしまっていました。今思えば、もう少し立ち止まって考えてからでも良かったのかもしれません。果たしてこの小説の面白さを音と映像に再変換できるのか…?その映画化という史上最大の難問に挑むことになってしまいましたので。いくつかの幸運と無数の出会いに支えられてたどり着いた、映画『君のクイズ』。自分たちなりの一つの解答を世に送り出せる日が今から楽しみです。
映画「君のクイズ」
原作:小川哲『君のクイズ』(朝日文庫/朝日新聞出版刊)
監督:吉野耕平
配給:ワーナー・ブラザース映画
©2026 映画『君のクイズ』製作委員会
公式サイト:yourownquiz-movie.jp
記事提供元:キネマ旬報WEB
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