「LINEより気持ちが伝わる」9割が実感 デジタル時代に蘇る“手紙の力”
LINEやチャットなど、デジタルツールでのコミュニケーションが主流となった現代では、最近、「手紙」をもらったり送ったりしたことがある人は、どれくらいいるだろうか。NEXERと圧着DMネットと共同で「手紙やはがきを贈ること」についてのアンケート調査を実施。回答者のリアルな声とともに紹介しよう。

「手紙は送らない」が約9割

株式会社NEXERと圧着DMネットは、2025年9月29日~10月6日、全国の男女896人に「手紙やはがきを贈ること」に関するアンケート調査を実施。
手紙やはがきを送る頻度を尋ねると、「まったく送らない」64.0%、「あまり送らない」24.2%と約9割の人が日常的な連絡手段がデジタルツールに移行している実態が明らかになった。
「たまに送る」9.7%、「よく送る」2.1%と手紙を活用する人は1割ほどにとどまった。どのような機会に手紙を利用するのか尋ねると「文通を趣味でしている」(30代女性)、「親に送る」(30代男性)、「LINEでは済ませられない大切な顧客様への接遇」(50代男性)などのケースが寄せられた。
一方、手紙を利用することがない人は「書く用事が発生しないため」(30代男性)、「スマホで済むから」(30代女性)といった送る相手がいないことや、スマホの利便性を優先する人が多いことが分かった。
「手紙は気持ちが伝わる」と答えた人は約9割

続いて、メールやSNSと比べて、手紙やはがきのほうが「気持ちが伝わる」と思うかを尋ねると、「とても思う」35.8%、「やや思う」50.0%、「あまり思わない」11.3%、「まったく思わない」2.8%と、約9割の人が手紙は気持ちが伝わるツールだと認識しているようだ。
「絵や文字、色など相手のことが伝わるものが多い」(40代女性)、「手書きの文字は温かみがあります」(50代女性)、「手間や時間がかかる分、特別感があると感じるから」(30代男性)、「機械的なことばとは違う、人が手書きした気持ちが伝わる」(60代男性)など、手紙の温かみや手間をかける行為に価値を見出していることがうかがえる。
実際にもらって嬉しかった手紙の内容を尋ねると、「自分が前の会社で鬱病になり仕事も辞め、引きこもっている時に励ますでもなく、ただ私のことを気遣ってくれている手紙」(30代女性)、「書かなさそうな夫から、付き合って初めて誕生日に手紙をもらいました。プロポーズの時、出産して里帰り中、誕生日、今でもよく手紙を書いてくれます」(30代女性)、「長年の音信不通の友人からエアメールが届いたことがありました。嬉しかったし、友人が海外で生活していることを知り、驚きました」(50代女性)、「病気で就職を辞退して療養していた時、元クラスメイトから励ましの手紙をもらった時はとても嬉しかった」(60代男性)などの声が寄せられた。
人生の節目や困難な状況で届いた手紙が、特に印象に残っているようだ。また、普段手紙など書かなそうな人、予想外の差出人からの便りも強いサプライズと喜びを与えるようだ。デジタルツールが主流の現代において、手書きのメッセージが非日常的な特別感を与えているといえそうだ。
出典:【圧着DMネット】
※サムネイル画像は(Image:「photoAC」より)
記事提供元:スマホライフPLUS
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