自己最高位でシード圏目前 ルーキー吉田鈴は同組の“女王候補”から学び「こうしないと勝てない」
<富士通レディース 最終日◇19日◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)◇6697ヤード・パー72>
トータル6アンダーで3日間を終えたルーキーの吉田鈴が、今季自己最高位の6位タイに入った。
スタート1番からの連続バーディで、一時は優勝争いへの予感も漂ったが、4番、さらに6番のボギーで後退。その後は取って、失ってという展開が続いたが、なんとか「70」とスコアをまとめた。
悔やむのは、後半13番パー3などで出てしまったアプローチのミス。「簡単なアプロ―チの練習をやってきたのに、そこでミスをしてしまいました」。こういった基礎練習を、これからも繰り返し、再現性を高める必要性を痛感した。
それでも9月の「住友生命レディス東海クラシック」での7位を上回り、今季、最高位には笑顔ものぞかせる。夏場は予選落ちも目立ったが、ここに来て、状態が上向いているのも安心材料だ。
「毎年、夏は苦手意識がある」ともいう。スタミナ切れや体調不良に悩まされる時期だ。そこで今年は睡眠量を意識的に確保。「最低でも6~7時間。この間は13時間寝ました」。そうやって体力回復に努めている。
成績回復にともない、メルセデス・ランキングも再び上昇中。39.54ptを加算し、ランキング51位に浮上した。来季シードを手にするのは同50位まで。あと一歩のところまで迫っているが、「今週みたいなゴルフができれば取れると思う。なのでシードを目指して集中するのではなく、先を見て、自分のゴルフを続けていきたい」と話す。あくまでも結果的に来季出場権がついてくればいい。
最終日は現在ランキング1位の佐久間朱莉、そして今季初優勝を挙げた菅楓華とプレー。そのなかで「こういうゴルフをしないと優勝はできないのかと思った、バックナインで伸ばさないと勝てない」ということを学んだ。すでに入谷響など昨年のプロテスト合格組の同期からも優勝者が誕生している。この後も上位争いを続けるなかで、勝者のメソッドを浸透させたい。
「(シード入りは)ダメならダメで、来年頑張ればいい」。今はとにかく目の前の一打に集中し、現在6位の最高位もどんどん上げていく終盤戦にする。(文・間宮輝憲)
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