【トライアンフ】新型「TFシリーズ」デビューシーズンで英国MX2&エンデューロ選手権を制覇
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イチオシスト:イチオシ編集部 旬ニュース担当
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トライアンフの新型モトクロス&エンデューロモデル「TFシリーズ」が、イギリス国内を始めとして世界各地のレースで表彰台を獲得している。ACUブリティッシュMX2モトクロス選手権では「TF 250-X」に乗るトミー・サールがタイトルを獲得したほか、英国エンデューロ選手権においてファクトリーチームが「TF 250-E」で1-2フィニッシュを達成。また、欧米・豪州各地の大会でもトライアンフの新型モトクロス&エンデューロバイクが表彰台を獲得するなど好成績を記録している。
トライアンフの新型モトクロス&エンデューロバイクデビューシーズンでイギリス国内レースを席巻
トライアンフモーターサイクルズジャパン株式会社(本社/東京都港区海岸 代表取締役社長:大貫陽介)は、トライアンフの新型モトクロス&エンデューロバイクが、デビューシーズンでイギリス国内レースを席巻したことをお伝えいたします。
トライアンフ・モーターサイクルズは、今年に入ってオフロードレースで目覚ましい成果を上げています。新型モトクロスおよびエンデューロバイクが、ヨーロッパ、北米、オーストラリアで数々のナショナルチャンピオンタイトルや表彰台を獲得しました。デビューシーズンにおいて、これらの目的別に設計されたモトクロス・エンデューロマシンは、レース界で確立された強豪に対しても、その性能、信頼性、そして勝利を狙えるポテンシャルを証明しました。
TF 250-X と TF 250-E が英国選手権制覇
ACUブリティッシュMX2モトクロス選手権では、トミー・サールがTF 250-Xに乗り、競り合いの激しいシーズンを制してタイトルを獲得しました。怪我のため1戦を欠場したものの、最終モトで決定的な走りを見せ、Dirt Store Triumph Racingチームにチャンピオンタイトルをもたらしました。
トライアンフ・ファクトリー・レーシング・エンデューロチームは、ジェイミー・マッカニーとミカエル・ペルソンを擁し、2025年の英国エンデューロ選手権を圧倒しました。全8戦で1-2フィニッシュを達成し、トライアンフにとって記念すべき成果となりました。
シーズンを通してTF 250-Eで参戦したペルソンは、エリート選手権クラスで圧倒的なリードを築く力強い走りを見せました。しかし、最終戦での怪我によりペルソンが欠場したため、マッカニーが安定した走りを武器に初日に勝利を収め、トライアンフにタイトルをもたらしました。
トライアンフ・ファクトリー・レーシングの2台はシリーズ通算7勝6度の2位で圧倒的な1-2フィニッシュを達成。新型TF 250-Eでの初参戦シーズンにおける驚異的な結果となった。
TF 250-E、欧州でも快進撃
この成果は、シーズン前半に激戦となったイタリア国内選手権「Assoluti d’Italia di Enduro」におけるトライアンフの勝利に続くものです。同選手権ではイタリア人ライダーのモーガン・レシアルドがTF 250-Eで250cc 4ストローククラスのタイトルを獲得しました。
シーズン最終戦は、ライダーたちの技術と精神力を極限まで試す、緊迫したテクニカルな展開となり、シリーズの最後の瞬間まで興奮と驚きの連続でした。レシアルドは自身の技術と経験、そしてTF 250-Eの高い競争力を活かしてタイトルを獲得しました。さらにトライアンフのルカ・コロリオが同選手権ジュニア部門で準優勝に輝きました。
スウェーデン・エンデューロ選手権では、オスカー・リュングストロームがSM1クラスで2位、アルヴィッド・モーディンがジュニアシリーズで4位に入りました。
ヨーロッパ各地でモトクロスの実力を発揮
ドイツADAC MXマスターズシリーズでは、マックス・ナグルがTF 450-RCで激戦の末、準優勝を果たしました。ドイツ人ライダーはドール・モータースポーツ・トライアンフ・レーシング・クレテックチーム)で総合優勝や表彰台を数多く獲得しました。
スウェーデンでは、アルビン・オストルンドがFF-RacingのトライアンフマシンでMX1クラスにおいて素晴らしい活躍を見せました。ハルスタハマール出身のオストルンドは、複数回の上位3位フィニッシュを記録し、うち4回は2位表彰台を獲得。さらに第5戦目のウルリセハムンズMKではトライアンフマシンによる初の総合優勝を達成しました。オストルンドはタイトル獲得にはわずかに届きませんでしたが、トライアンフが国内選手権に参加した初年度に準優勝したことに誇りに感じています。
スペインでは、サミュエル・ニルソンと新人ライダーのカルロス・プラットが、スペイン国内MX選手権エリートMX2クラスで現在それぞれ4位と6位につけています。ニルソンは6戦中4回の表彰台を獲得し、プラットも今シーズン1回の表彰台を獲得しており、残す1戦という状況です。
隣国ポルトガルでは、17歳のトマス・サントスが「カマペオナート・ナショナル・ジョゴス・サンタ・カーサMXシリーズで年間3位に入り、4ストロークマシン参戦初年度となる今季、6戦中4戦で表彰台に立ちました。MX1ベテランクラスでは、リカルド・アイレスが経験と不屈の闘志で怪我を克服して、トライアンフ初年度でチャンピオンタイトルを獲得しました。
フランスでは、ジミー・クロシェがチャンピオン・ド・フランス・モトクロスMX2シリーズで総合4位を獲得。一方ポーランドでは、ヴィクトリア・クプチクが最終戦で国内選手権を圧倒的な強さで制しました。
米国、カナダ、オーストラリアでも好成績
米国では、リッキー・ラッセルがAMAナショナルエンデューロシリーズでトライアンフ初勝利を達成しました。カナダでは、国内最大のアマチュアナショナルシリーズであるカナダWMXイーストシリーズでケイリー・ケイヤーが準優勝を果たし、最終戦では1-1の勝利を収めました。またカナダ国内ではトライアンフマシンを駆るライダーたちが数々の地域タイトルを獲得しています。
オーストラリアのプロMXモトクロス選手権では、ザカリー・ワトソンがTF 450でMX1クラス総合5位に入るなどトライアンフは顕著な成果を収めました。
トライアンフのTFシリーズ、国際レースでも表彰台
FIM MXGP、エンデューロGP、スーパーエンデューロ、AMAスーパーモトクロス選手権などの国際シリーズでの勝利や表彰台獲得に加え、国際6daysエンデューロにおけるイタリアおよびスウェーデンチームの成功にも貢献し、トライアンフはオフロードフルラインアップの実力を証明しました。TF 250-X、TF 450-RC、TF 250-E、TF 450-Eは、オフロード界で最も競争の激しいステージの数々において、最高レベルのパフォーマンスを発揮しています。
イアン・キンバー/トライアンフ グローバルレースプログラム責任者
「まずは、ミカエル、ジェイミー、トミーの英国エンデューロ選手権および英国MX2選手権での成果に心からお祝いを申し上げます。参戦初年度で英国選手権の表彰台の頂点にトライアンフが立つ姿を見ることができたのは、関わる全員にとって非常にエキサイティングな瞬間です。
また、世界各地の選手権で多くの力強いパフォーマンスが見られたことも非常に嬉しいことです。国内トップクラスの競争が激しい選手権において、優勝や準優勝を達成できたことは、トライアンフのグローバルチーム全員の努力の証です。トライアンフマシンで初めて国内レベルに参戦したすべてのライダーとチームの皆さんに、心からお祝い申し上げます。
わずか2年で、トライアンフは世界最高峰の過酷な国際レースにおいて、挑戦的なオフロードレースプログラムを構築しました。同時に、世界各国のトライアンフは、一から開発された全く新しいモトクロスおよびエンデューロモデルを初めて世界中のお客様に届けました。控えめに言っても、激動の2年間でした。
各国のチームも、それぞれの国内レースプログラムで成果を上げるべく取り組んできました。現地チームは、レース、テスト、開発のエコシステムにおいて重要な役割を果たすとともに、才能あるライダーの育成や、国内レベルでの製品のプロモーションを推進してきました。初年度としてこれほどの成果を上げた今、2026年がもたらす結果を見るのが待ちきれません。」
販売店での取り扱い開始
TF 250-X および新型 TF 450-X、さらに TF 250-E と TF 450-E は、トライアンフのモトクロスおよびエンデューロ販売店ネットワークにて、1,099,000円から販売中です。
リッキー・カーマイケル、イヴァン・セルバンテス、ポール・エドモンドソンらオフロードレース界のレジェンドたちと共同開発された各モデルは、独自設計の軽量アルミニウムフレームを採用。俊敏性と剛性を両立させた設計により、卓越したハンドリングと安定性を実現しています。プレミアムブランドのパーツを装備し、最新のオフロード技術を取り入れるとともに、ライダーに最適化されたエルゴノミクスとレース由来のスタイリングを備えています。洗練されたボディワークとトライアンフ・パフォーマンスイエローのグラフィックにより、スタートラインでも際立つ力強くアグレッシブな外観を演出しています。
なお今後は、24時間対応のパーツ注文・供給システムの導入など世界水準のサポート体制構築も準備中です。
リリース
トライアンフモーターサイクルズジャパン株式会社(2025年10月15日発行)
記事提供元:バイクブロスニュース
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