“ゴルフ味”のアイスも登場? 米72勝・女帝ソレンスタムが日本でジュニア大会を初開催「競技以外も大事にしたい」
米女子ツアー通算72勝を誇るアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)が設立したANNIKA Foundation主催の女子ジュニアゴルフトーナメント「アニカ・インビテーショナル・アジア PRESENTED BY サーティワン アイスクリーム」が、15日から17日までの3日間にわたり、静岡県裾野市のファイブハンドレッドクラブで開催される。開幕前日の14日はソレンスタムも会場を訪れ、記者会見、そしてジュニア選手を対象にした「アニカ・ゴルフクリニック」が行われた。
これは2009年から世界大会が、11年からはアジアでも開催されてきたジュニア大会。選抜された将来性豊かなジュニアゴルファーが参加し、これまでアジアでは中国、韓国などで開かれてきた。それが今年、初めて日本で行われる。日本ゴルフ協会(JGA)ナショナルチームメンバーの長澤愛羅(ルネサンス高3年)や新地真美夏(共立女子第二高3年)ら最大78人が出場。海外からも20人の選手が参戦を予定している。
ソレンスタムにとっては「前からやりたいと思っていた」という日本での開催が実現した。日本ツアーでの優勝経験もあり、愛着の強さに加え、「日本のゴルフに対する情熱や、女子ゴルフへの応援姿勢は私たちがやっていることに一致する。次世代の若い女性を応援したい。試合開催はスポンサーや会場、タイミングも関係する。やっと実現した」という念願の大会でもある。
この大会は競技を通じてゴルフ力を磨くのはもちろん、クリニック、ウェルカムディナーのほか、大会スポンサーのB-Rサーティワンアイスクリームの協力で、トッピングを自由にできるアイスクリーム作り体験会もプログラムに組み込まれている。「大会の短期的な目標は選手にいい経験、いい試合をしてもらい、他の選手と交流したり楽しく過ごしてもらいたい。だけどゴルフの先のことも考えている。競技以外も大事にしたい」という“想い”からだ。
特にスポンサーと手を組むアイスクリーム作りは、「選手たちにいい時間、友達を作る時間を設けてあげたい」と思い入れも深い。13日にはソレンスタムも、アイスクリームディッシャー(アイスクリームをすくう器具)を使用し“実体験”をしたそうで、「やり方を教えてもらった。選手たちもいい経験、新しい発見ができると思うわ」とほほ笑んだ。
なお、同社からは今大会の開催に合わせて、ゴルフにちなんだフレーバーが期間限定で登場。ゴルフ場をイメージした抹茶味がベースで、そこにバンカーを想起させるキャラメル風味のアイスクリーム&ソースに、ゴルフボールに見立てたマシュマロが織り交ぜられており、10月1日から全国のサーティワンで販売されている。
過去には海外メジャーを制した古江彩佳や笹生優花、また日本ツアーで優勝歴のある渡邉彩香、蛭田みな美ら現在、プロで活躍する選手も出場してきた。ソレンスタム自身、現役時代は小林浩美(現日本女子プロゴルフ協会会長)や宮里藍らとしのぎを削り、今でも同じ米フロリダ州オーランドに住む畑岡奈紗と練習をともにするなど日本選手との親交が深い。「日本選手を尊敬している。アイ(宮里藍)もジュニアの試合をしているので、将来的にコラボできれば」。そんな期待も寄せる。
「ゴルフと人生は似ている。私もゴルフを通じて養った忍耐力、集中力が引退後も役立っている。今週、この大会に出るジュニアたちもゴルフを通じてスキルを養って欲しい」。ソレンスタムがジュニア育成にあたるうえで大事にする信念が、色濃く散りばめられた大会になる。
上位3人には、来年、米フロリダ州で行われる世界最高峰のジュニアトーナメント「ヒルトン・グランドバケーションズ・アニカ・インビテーショナル・プレゼンテッド・バイ・ロレックス」への出場権が与えられる。50人以上が出場する日本のジュニア選手にとって、海外での戦いも大きなモチベーションになるはずだ。(文・間宮輝憲)
<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。