最新機種は不要?スマホ利用者の約半数が“あえて旧モデル”を選ぶ理由とは
スマホは生活に欠かせない存在となっているが、最新機能が必ずしも万人に必要とは限らない。ゲオストアが実施した調査では、約半数が最新機種以外を選んだ経験があると回答し、自分に合った一台を選ぶ動きが広がっていることが明らかになった。今回はその実態とスマホ選びの最新トレンドについて詳しく見ていこう。

約半数が“最新機種ではないスマホ”を選択?

中古スマホの売買を展開する「ゲオモバイル」を運営するゲオストアは、2025年8月25日〜27日、全国の20〜60代の男女550人を対象に「スマホ選びに関する意識調査」を実施した。その結果、これまでに最新機種ではないスマホへあえて乗り換えたことがある人は46.7%にのぼり、最新モデルが必ずしも最善の選択肢ではないと考える人が多いことが浮き彫りとなった。

さらに、最新機種の中で「正直いらない」「自分には使いこなせない」と感じる機能についても調査したところ、「動画撮影時の高機能」「高画素カメラ」「AI機能」「高処理CPU」「高速通信」「大容量メモリ」などが挙がった。高性能であるほど便利だと思われがちなスマホだが、実際には生活スタイルに合わずオーバースペックと受け止めるユーザーも多いようだ。必要な機能さえ備わっていれば、最新であることにこだわらず、自分に合った機種を選ぶことこそ賢明だと考える人が少なくないことが分かる。
重視するのは「価格」と「自分軸」

では、ユーザーはスマホを選ぶ際にどんな点を重視しているのだろうか。調査の結果、最も多かったのは「価格(68.4%)」で、次いで「機能性(51.6%)」、「メーカーの信頼性・安全性(37.6%)」、「デザインやサイズ感(37.3%)」と続いた。価格を重視する人が多い一方で、機能やメーカーの安心感、デザインといった自分なりのこだわりを持って選んでいる人が多いことがうかがえる。最新機種へのこだわりを持つ人は1割程度にとどまり、スマホ選びの価値観が多様化している実態が明らかになった。

また、「最近のスマホにはなくなってしまったけれど、今でも欲しい」と感じる機能について質問したところ、「持ちやすいサイズ感やデザイン」「microSDカードスロット」「3.5mmイヤホンジャック」「物理的なホームボタン(指紋認証含む)」といった声が寄せられた。使い勝手や愛着のあった機能を懐かしむ人も多く、そこから最新モデル以外のスマホをあえて選ぶ理由につながっているのかもしれない。
スマホ選びの基準が「常に最新」である必要はなくなり、価格や機能性、デザインといった個人のライフスタイルに寄り添った選択が重視され、過去にあった機能を求める声も根強い。スマホが日常生活に欠かせない存在だからこそ、自分にとって本当に必要な一台を見極めるのがスマホ選びの最新トレンドなのかもしれない。
出典:【株式会社ゲオホールディングス】
※サムネイル画像(Image:ArthurStock / Shutterstock.com)
記事提供元:スマホライフPLUS
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