“ミセス”が狙う大金星 30歳・安田彩乃は自己ベスト「65」で初の単独首位発進
<日本女子オープン 初日◇2日◇チェリーヒルズゴルフクラブ(兵庫県)◇6616ヤード・パー72>
5月に30歳となった安田彩乃が日本一を決める大舞台で最高のスタートを切った。7バーディ・ボギーなしの「65」は、2018年「ゴルフ5レディス」初日の「66」を1打更新する自己ベスト。2年連続6度目の出場で初となる「日本女子オープン」での60台に、「これまでと特に変えたところはないけど、少しずつ良くなっている。やっていることがちゃんと身についてきている、ということかな」と満足そうに話した。
昨年1月に自身のインスタグラムで「実は昨年、かねてお付き合いをしていた方と入籍しました」と結婚していたことを報告した。お相手は明かさなかったが、会心のラウンド後に「キャディをやってもらったこともあるし、もういいのかな…。ゴルフ関係の仕事をしています」と照れ笑いを浮かべた。
2023年2月に結婚したのは、同い年の堀田翼さん。ツアーでは“婦唱夫随”で戦ったこともある。今季開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」、5月の「ワールドレディスサロンパスカップ」、3週前の「ソニー 日本女子プロ選手権」に夫婦タッグで挑み、3試合とも予選を通過した。
「ゴルフ関係の仕事をしているので、理解があるし、応援してくれる。すごく支えてもらっています。今週は仕事でいないけど、頑張りたいです」
16年1月にTP単年登録(現在は制度廃止)でプロ転向した。同年7月にはプロテストに合格。プロ10年目の今季はQTランク15位で始まり、前週まで26試合に出場し、メルセデス・ランキングは93位と苦戦が続いている。
ツアー213試合目で初の首位発進。これまでは18年「マスターズGCレディース」の3位が最高で、シードを獲得したこともない。国内最高峰のメジャーで絶好のスタートを切ったが、「やることはどの試合でも変わらない。毎日、自分と向き合って集中したい」と平常心を貫く。独身時代にはなかった優勝に向けて、千載一遇の好機がやって来た。ミセスプロは左手薬指にキラリと光る結婚指輪とともに、残り3日間も戦っていく。(文・臼杵孝志)
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