この秋の新アイアンは“顔”で選べ!『T250』『ピンi240』『ZXi5』…ヒール高さもトップラインも全然違った【41モデル試打比較】
今年の秋は人気メーカーから続々と新アイアンが登場。今回は、最新アイアンの「顔」の違いをレポートしたい。
アイアンを“顔”で選ぶというと、「好き」「嫌い」といったフィーリングだけで判断していると思われがちだが、それだけではない。ギアに詳しいプロ・市原建彦はこう語る。
「例えば、ロフト30度の7番アイアンを4モデル打ち比べましたが、弾道も飛距離もまったく違います。分かりやすいのはトップラインです。トップラインに厚みがあるとボールを押す力が強くなり、ボールスピードが速くなります。そして、球筋に影響するのがネック。グースネック形状だとつかまりが良い。
一方、リーディングエッジからトゥにかけて少し右を向いた“逃げ顔”は、打ち込んでもつかまり過ぎないのが魅力です。さらにプロでも好みが分かれるのがヒールの高さ。ヒールが低くてトゥが高いモデルは、打球を操るイメージが出やすく、フェースターンもしやすい。逆にヒールが高くトゥが低めだと、四角形に近いフェースになり、ユーティリティに近い弾道になります」(市原)
人気アイアン『T250』『i240』『ZXi5』でも顔は異なる。『T250』『ZXi5』はヒール側が低くトゥ側が高いため、操作性の高くなる。『i240』はヒール側が高くトップラインも厚いため、ミスヒットの強さが売りとなる。
また、アイアンの顔を正しく見極めるにはチェック方法も重要だ。
「7番アイアンの顔を見るときは、ボール位置をセンターではなく左目の下にセットしてください。さらに、手元を左股関節の前でキープすると、クラブ本来の顔を確認できます」(市原)
今回はブレード長とロフト角を基準にアイアンを4タイプに分類した。自分に合うタイプを絞り込んだ上で、最後は“構えやすい顔”でピッタリのモデルを選んでほしい。
★試打リスト
【Aタイプ:バランス型】
ブレード長 78-81mm ロフト角 28-30度
テーラーメイド:P8CB
テーラーメイド:P790
キャロウェイ:X FORGED MAX
ピン:i240
タイトリスト:T250
ダンロップ:スリクソン ZXi5
ミズノ:ミズノプロ M-13
ミズノ:GH-251 FORGED
ブリヂストン:258CBP
ブリヂストン:242CB+
本間ゴルフ:T//WORLD Vx
フォーティーン:TB-5 FORGED
【Bタイプ:アスリート型】
ブレード長 78mm以下 ロフト角 31度以上
テーラーメイド:P7CB
テーラーメイド:P770
タイトリスト:T100
タイトリスト:T150
ダンロップ:スリクソン ZXi7
ミズノ:ミズノプロ S-1
ミズノ:ミズノプロ S-3
ブリヂストン:241CB
本間ゴルフ::T//WORLD TOUR V
コブラ:KING TEC
ヨネックス:EZONE CB302 グラファイトハイブリッド鍛造
プロトコンセプト:C05TP
【Cタイプ:アベレージ型】
ブレード長 80mm以上 ロフト角 28-30度
キャロウェイ:エリート
キャロウェイ:エリートX
ピン:G440
ダンロップ:スリクソン ZXi4
ミズノ:ミズノプロ M-15
本間ゴルフ:T//WORLD Px
プロギア:PRGR04
コブラ:DS-ADAPT MAX
プロトコンセプト:C07PC
【Dタイプ:飛び系】
ブレード長 79mm以上 ロフト角25-30度
キャロウェイ:X FORGED MAX STAR
タイトリスト:T350
ダンロップ:ゼクシオプライム
ヤマハ:インプレス ドライブスターTYPE/D
ヤマハ:インプレス ドライブスターTYPE/S
本間ゴルフ:T//WORLD Hx
プロギア:PRGR03
コブラ:DS-ADAPT
■解説・試打 市原建彦
いちはら・たつひこ/ 1978年生まれ、神奈川県出身。1996年に世界ジュニアで優勝して、翌年プロ転向。2006年の「アサヒ緑健よみうり・麻生飯塚メモリアルオープン」でツアー初優勝を挙げている。
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