カーナビをディスプレイオーディオに買い替えるならどの製品を選ぶべき?コスパが良い製品は

スマートフォンの普及とともに、車載インフォテイメントシステムの在り方も大きく変化しています。従来の高価なカーナビのデメリットが浮き彫りになる反面、スマートフォンと連携して多彩な機能を利用できる「ディスプレイオーディオ」が注目を集めているのです。
そこで今回は「ディスプレイオーディオへの買い替え」を検討している方に向け、どの製品を選ぶべきか、2025年現在でも入手可能でコストパフォーマンスに優れたおすすめのディスプレイオーディオ製品を3つ厳選してご紹介します。
カーナビが抱える意外なデメリット
長年、ドライバーの必需品として親しまれてきたカーナビですが、実は「地図更新が有料であること」など、いくつかのデメリットを抱えています。特に、近年問題視されているのが「NHK受信料」です。
自宅にテレビがなくても支払い義務?カーナビとNHK受信料の問題

放送法第64条では、「協会の放送を受信することのできる受信設備」を設置した者にNHKとの受信契約を義務付けています。この「受信設備」には、テレビだけでなく、テレビ放送を受信できるチューナーを搭載したカーナビも含まれます。
多くの方は、自宅のテレビでNHKの受信契約を結んでいるため、自家用車のカーナビに追加の契約は不要と考えているかもしれません。しかし、これはあくまで「自宅で契約している場合」に限られます。近年はテレビを持たない「チューナーレス」世帯も増えていますが、それでもチューナー付きのカーナビを搭載した車を所有している場合、NHK受信料の支払い義務が発生するのです。
この問題は、特に事業用車両において深刻です。社用車や公用車の場合、車両1台ごとに個別の受信契約が必要となり、所有台数が多い企業や自治体にとっては大きな負担となります。実際に、2025年には全国の自治体や警察組織で、公用車に搭載されたカーナビのNHK受信料未払いが相次いで発覚し、大きな社会問題となりました。
「地図が古い!」を解決できない問題 ― 有料の地図更新

カーナビのもう一つの大きなデメリットは、地図データの更新が有料である点です。新しい道路や施設は日々増え続けており、カーナビの地図データは時間とともに古くなっていきます。古い地図データのままでは、最適なルートを案内できなかったり、目的地にたどり着けなかったりといった不便が生じます。
地図データを最新の状態に保つためには、数年ごとに数万円の費用をかけて更新する必要があります。この更新費用は、決して安いものではなく、カーナビを維持するためのランニングコストとして重くのしかかります。また、更新作業自体も手間がかかるため、ついつい後回しにしてしまい、結果的に古い地図を使い続けることになりがちです。
ディスプレイオーディオのメリットは?

カーナビが抱えるデメリットを解消し、より快適で経済的なカーライフを実現するのが「ディスプレイオーディオ」です。
ディスプレイオーディオの最大の利点の一つは、テレビチューナーを搭載していないため、NHK受信契約の義務が発生しないことです。加えてディスプレイオーディオは、スマートフォンと連携してGoogle Mapsなどのナビアプリを利用します。これらのナビアプリは、常に最新の地図情報に自動的に更新されるため、カーナビのように高額な更新費用を支払う必要がありません。
またApple CarPlayやAndroid Autoに対応したディスプレイオーディオを利用することで、運転中にスマートフォンの機能を便利に使うことも可能です。音楽ストリーミングサービスでお気に入りのプレイリストを再生したり、動画配信サービスで映画やドラマを楽しんだり、ハンズフリー通話で大切な人とコミュニケーションをとったりと、スマートフォンの多彩な機能を車載ディスプレイの大画面で操作できます。
【2025年版】おすすめディスプレイオーディオ3選
ここからは、2025年現在でも入手可能で、コストパフォーマンスに優れたおすすめのディスプレイオーディオ製品を3つ厳選してご紹介します。それぞれの製品の主なスペックを比較表にまとめましたので、製品選びの参考にしてください。

パイオニア DMH-SZ500:ワイヤレス接続でストレスフリーな操作性を実現

パイオニアの「DMH-SZ500」は、ワイヤレスでのApple CarPlayおよびAndroid Auto接続に対応した、利便性の高いモデルです。ケーブルの抜き差しから解放され、車に乗り込むだけでスマートフォンが自動的に接続されるため、ストレスフリーな操作性を実現します。6.8型の高画質ディスプレイは、地図や動画を鮮明に表示し、快適なドライブをサポートします。Bluetooth 5.3に対応し、安定したワイヤレス接続と高音質な音楽再生が可能です。2024年6月に発売された比較的新しいモデルながら、約4万円という手頃な価格も魅力です。
ケンウッド DDX5020SR:DVD/CD再生にも対応した多機能モデル

ケンウッドの「DDX5020SR」は、DVDやCDの再生にも対応した、多機能なディスプレイオーディオです。スマートフォン連携機能に加えて、従来のメディアも楽しみたいという方におすすめです。6.8型のディスプレイは、高精細なWVGA液晶パネルを採用し、映像コンテンツを美しく再現します。ステアリングリモコンに対応しているため、運転中に視線をそらすことなく安全に操作できます。約3万円というリーズナブルな価格ながら、多彩な機能を搭載したコストパフォーマンスに優れた一台です。
パイオニア FH-8500DVS:高音質設計と多彩なメディア対応が魅力

パイオニアの「FH-8500DVS」は、高音質な音楽再生にこだわりたい方におすすめのモデルです。高性能なDSPを搭載し、車内環境に合わせた最適な音場を創り出します。DVDやCD、USBなど多彩なメディアに対応し、幅広い音楽ソースを楽しめます。6.78型のディスプレイは、クリアで視認性に優れ、操作性も良好です。発売から数年が経過していますが、その完成度の高さから根強い人気を誇り、約3万1,500円という価格も魅力的です。
本記事では、カーナビからディスプレイオーディオへの買い替えを検討している方に向けて、カーナビのデメリットやディスプレイオーディオの利点、そして2025年現在おすすめの製品をご紹介しました。
今回ご紹介した3つの製品は、いずれもコストパフォーマンスに優れ、多くの方にご満足いただけるモデルです。予算や用途に合わせて、自分に合った一台を選ぶ参考にしてみてはいかがでしょうか。
記事提供元:スマホライフPLUS
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