アイアンシャフト選びは7番のキャリーと高さ! キャリー140Y以下なら軽量シャフト、140Y以上で高さが欲しいなら重量カーボン
アイアンのシャフトはカーボンかスチールかの選択肢もあり、重量の幅も70グラム台から130グラム台まであってドライバーより広い。どうやって選べばいいのか?
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スチールもあればカーボンもある――。その選び方に悩むゴルファーは多いだろう。そこで、クラブフィッターの吉川仁氏に、アイアンシャフト選びのポイントを聞いた。
「アイアンをフィッティングする際は、まず7番アイアンのキャリーを確認します。キャリーが140ヤード以下の場合は、90グラム以下の軽量スチール、または80グラム以下の軽量カーボンが合います。
キャリー140ヤード以下で100グラム以上のシャフトを使うと、しなりを活かせずに打球が上がらなくなってしまうんです。逆にキャリーが140〜150ヤードを超えるタイプは、100グラム以上のスチールやカーボンシャフトも選択肢に入ります。
次に見るのは弾道の高さ。同じ重量なら、カーボンのほうが打球が上がりやすく、飛距離性能も高いです。キャリーで150ヤード以上飛ばせる人でも、最高到達点をもう少し上げたいなら重量系のカーボンもおすすめ。最近はトップアマの中にもカーボンを好む人が増えています。一方で、挙動の安定性を重視して弾道を抑えたいならスチールがいいですね」(吉川氏)
まずは自分のキャリーを基準に重量帯を絞り込み、そこから弾道特性に応じてカーボンかスチールを選んでみるとよいだろう。
★試打リスト
【軽量カーボン:50~80g台、重量カーボン:100~120g台】
80グラム台以下の軽量カーボンシャフトになると、ヘッドスピードが上がって打ち出し角が大きくなるのでキャリーが伸びる。パワーヒッターでもアイアンで打球を上げたい人は重量スチールよりも重量カーボンの方が理想の弾道に近くなる。
フジクラ:New MCI
グラファイトデザイン:ラウネ
三菱ケミカル:OT iron
フジクラ:トラヴィル
トゥルーテンパー:スチールファイバー プライベートリザーブ
USTマミヤ:アッタス
【軽量スチール:70~90g台】
80・90グラム台のスチールシャフトは一般的なアマチュアに最もマッチする重量帯。シャープな振り抜きで挙動が安定。
日本シャフト:N.S.プロ750GH neo
日本シャフト:N.S.プロ850GH neo
【中軽量スチール:90~100g台】
100g台の中軽量スチールは、様々なタイプに合うロングセラータイプが合う。
日本シャフト:N.S.プロ950GH neo
日本シャフト:N.S.プロ950GH
【重量スチール:100~130g台】
ドライバーのヘッドスピードが43m/s以上あり、アイアンでドロー・フェードを自在に打ち分けたい人は重量スチールがオススメ。
トゥルーテンパー:AMT シルバー
トゥルーテンパー: ダイナミックゴールド105
トゥルーテンパー :ダイナミックゴールド115 MID
日本シャフト:N.S.プロ モーダス3 ツアー105
日本シャフト:N.S.プロ モーダス3 ツアー110
日本シャフト:N.S.プロ モーダス3 ツアー115
日本シャフト:N.S.プロ モーダス3 ツアー120
日本シャフト:N.S.プロ モーダス3 システム3 ツアー125
日本シャフト:N.S.プロ モーダス3 ツアー130
トゥルーテンパー:プロジェクトX RED
トゥルーテンパー:プロジェクトX
■解説 吉川 仁
よしかわ・じん/大手シャフトメーカーでフィッターとして活躍後、独立して「4 plus FITTINGLABO」を主宰
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