「グラデミー賞」新人賞を受賞した女優・矢野ななかが語る初グラビアの記憶「痩せるためにグラビアに挑戦しました(笑)」
『週刊プレイボーイ』に登場する女性たちに「初グラビア」にまつわるエピソードや当時の想いを聞く連載、『初グラビア物語~My First Gravure Story~』。今回は女優・矢野ななか(やの・ななか)さんによる前編。
矢野さんは2022年女優デビューし、ドラマや舞台で活動。『週刊ヤングマガジン』のウェブサイト「ヤンマガweb」で初グラビアを披露。その際のグラビアは『ヤングマガジン』2023年42号にも掲載され、その愛らしさと見事なスタイルとで大きな反響を呼んだ。
『週刊プレイボーイ』では2023年51号に初登場。そちらも話題を呼び、現在までに『週刊プレイボーイ』には5度にわたり登場している。
最近もドラマ「グラぱらっ!」(朝日放送)で、メインキャストの人気インフルエンサー役を熱演するなど女優として活躍する一方、2025年2月にはFRIDAY創刊40th記念企画「グラデミー賞」で新人賞を受賞するなどグラビア活動も精力的。今回はそんな彼女にデビューのきっかけから、初グラビアに関するエピソードを語ってもらった。
『週刊プレイボーイ』では2023年51号(撮影/岡本武志)より
ーー皆さんに初グラビアの思い出を、その前後のエピソードとあわせて伺っているんですけど、矢野さんはある時期、アイドルに憧れていたと聞きました。とても活発な女の子だったんですか?
矢野 いえ、小さい頃はめちゃくちゃ人見知りで、人前に立つと顔が真っ赤になる子供でした。学校ではひとりでいることが多く、放課後はさっさと帰宅する、みたいな。
ーー部活動をしたり、習い事などをやることはなかった?
矢野 なかったです。習い事には興味があったけど母子家庭なので、親に負担をかけたくなかったし、とにかく何事において自信がなくて。きっと失敗するだろうから、何かに挑戦しようとは思わなかったんです。今思えば、ひとつくらい頑張ってみればよかったと思うんですけどね。
ーーそんな中でアイドルを好きに?
矢野 はい。姉の影響でAKB48や乃木坂46を好きになりました。子供だから、貯めたお金でCDを買うとか、テレビで見て応援するとか、その程度の推し活だけど、毎日すごく楽しくて。そのうち自分も芸能のお仕事をやってみたいと思うようになりました。単純に憧れたのと、内気な自分を変えたいという気持ちもありました。
ーーそこからオーディションに応募してみようと?
矢野 はい。中学生の時、AKB48グループのドラフト会議へ応募しようと考えました。YouTubeで過去のドラフト会議の様子を繰り返し見て、どうすれば受かるか真剣に悩みましたね。でもアイドルはずっと続けていくのは難しいかなと思っちゃって。
それでアイドルではなく女優を目指して、芸能スクールのオーディションを受けることにしました。すると幸運にも受かっちゃって! さらに卒業時の公開オーディションではたくさん誘ってくださる事務所がありました。高校一年生のとき、現在の事務所に入ることになりました。
ーーオーディションで合格した時は、お母さんも喜んだんじゃないですか?
矢野 ものすごかったです(笑)。あんなに喜んでくれたのは初めてだったかも。いまもずっと私が頑張るのを楽しみにしてくれていてます。自分も思い切って、応募してよかったなと思います。
ーーその後、矢野さんは17歳でドラマや舞台に出演するなど女優として活動を始めました。グラビアはどういう経緯でやることに?
矢野 もともと私、体型にコンプレックスがあって、中3の頃、ダイエットして38キロになったんですね。でも事務所へ入り、舞台に出るようになったら、差し入れのお菓子をいただいたり、ご飯に誘ってもらったりとか、たくさん食べて、一気に45キロになってしまって(笑)。やばいと思ったけど、またまた食べて、一年経たずに48キロに......。
ーー10キロ増! でも体重は1年経たずって結構、急すぎません!?
矢野 そうなんです。マネージャーさんが心配して「ちょっと痩せてみる?」って声をかけてくれて。もちろん私もやらなきゃと思ったけど、つい自分に甘えちゃうんです。でもお仕事のためだったら痩せられるかもと。それで「グラビアをやってみたいです!」と。そうなんです。痩せるためにグラビアに挑戦しました(笑)。
ーーそれ以前にグラビアの話はなかったんですか?
矢野 事務所に入る時に「やってみる?」と言われました。でもすぐ断って。その時は少し抵抗があったんですよ。ただ徐々にそうは思わなくなったので、自分の中で決心がつきました。するとすぐに『週刊ヤングマガジン』さんへ顔見せに行くことになり、そこで2週間後にカメラテストするという話に。あまりにもとんとん拍子にいきすぎて、グラビアの内容よりも、ちゃんと痩せられるかどうかばかり気になりました(笑)。
ーー顔見せの時、誌面のグラビアを見たでしょ。どう思いました?
矢野 うわー! キレイ!って思いましたね。ただビキニを着たことなんてなかったから、自分がこんな風に撮られるなんて想像がつかなかったですけど。
ーーカメラテストは無事に?
矢野 はい。まずヘア&メイクに感激しました。ナチュラルだけど艶があって可愛くしていただいたんです。もうびっくりしちゃって。衣装も純白のビキニを着させていただいたんですけど、あれ? 意外といい感じじゃんって。カメラマンさんも褒めてくださって。撮影はワンポーズだけでしたけど、テンションは上がりっぱでしたね。
ーー恥ずかしさは?
矢野 水着姿を撮られるのは平気でしたけど、マネージャーさんに見られるのは最初、少し恥ずかしかったです(笑)。
ーーそして2023年9月6日、矢野さんは『ヤングマガジン』のウェブサイト「ヤンマガweb」で初グラビアを披露。『ヤングマガジン』2023年42号(9月15日発売)にも掲載されました。自然光の美しいスタジオで撮り下ろしたすごくフレッシュなグラビアでした。
矢野 グラビアって自分が主役の現場じゃないですか。そんなの初めてだったからとにかく嬉しくて。あとスタッフさんが全員優しい! ドラマの現場って、いつもじゃないけど、どこかでピリつく瞬間があるんです。でもグラビアの現場は終始、温かいというか。まるで違うものなんだなって......なんてことを思いつつ、撮影中は自分の体型がどう見えるのかが気になって仕方なかったですけど(笑)。
ーー当初の目的でもあった「痩せる」ことは達成できたんですか?
矢野 カメラテストから撮影までは約1ヶ月あって、体重は3キロ減。食事制限と筋トレで、それ以上に体が引き締まりました。
ーー立派です! 掲載誌は買いに?
矢野 コンビニに深夜0時に母と行ったものの、まだ棚に並んでいなかったので朝、母に買ってきてもらいました(笑)。それまでSNSのフォロワーが1000人に満たなかったのが、一気に7000人を超えて! あまりの反響にびっくりしました。出る前はやっぱり不安があったんですよ。「なんだこのコは」とかネガティブなことを書かれたらどうしようとか。実際、そういう声はあったんですけど、それ以上に「可愛い!」と言ってくれる声が多くて。正直、ホッとしましたよ。
ーーそれから3ヶ月後、矢野さんは『週刊プレイボーイ』2023年51号(12月4日発売)のグラビアに登場しました。
矢野 週プレさんは自分にとって2度目の撮影。1回目で少し自信がついたのと、しかも撮影日が18歳の誕生日の2日前だったんです。「17歳の最後をしっかり切り取ってもらうぞ、やったるぞ!」って、めちゃ気合いをいれて現場に臨みました(笑)。
ーー『ヤングマガジン』のグラビアに比べると、笑顔は控えめ。静謐(せいひつ)な印象を受けます。
矢野 週プレさんのグラビアは落ち着いた感じですよね。あと撮影も木洩れ陽のあるような場所も多く、雰囲気ごと収めてくれるというか。この時、海にも行ったんですけど、水着での撮影は初めて。思わずはしゃいで、自分から入りたいです!って言っちゃいました。
ーーえ? 誕生日の2日前って言ったら撮影したのは10月ですよね。寒くなかった?
『週刊プレイボーイ』では2023年51号(撮影/岡本武志)より
矢野 その日、暖かかったんですよ。なのでいけると思ったけど、想像以上に水は冷たかったです(笑)。
ーー伺っていると、幼い頃は内気なキャラだったって話が嘘みたいですね。
矢野 明るくなりました。それにこの時期が人生で一番楽しかったし。
ーー"人生で一番"ってさすがに大げさすぎません(笑)?
矢野 あ、そうか(笑)。でもグラビアって新しい仕事を始めて、毎回素敵なスタッフさんと出会い、さらに関係者の方やファンの方から「よかった」と言われて。それまではどこにいても「しっかりしなきゃ」みたいな意識が強かったんです。だけどグラビアって、そのままの自分を見せるものじゃないですか。素の自分を褒めてもらえるというのが本当に嬉しくて。たくさん自信がつきました!
●矢野ななか(やの・ななか)
2005年10月14日生まれ 神奈川県出身
身長155cm B80 W58 H87 血液型=O型
公式Instagram【@y_nana1014】
公式TikTok【@y_nana1014】
公式X【@nana_y1014】
『このJK、レベチ』 撮影/岡本武志 価格/1,100円(税込) 週プレ初登場グラビアを収録。笑顔が光るピュアな少女かと思いきや、戸惑うほどに色っぽい表情を見せる、その表現力に惹かれてしまう。愛らしい唇。吸い込まれそうになる瞳。血管まで透ける透明感。レベチな魅力をどうぞ。
取材・文/大野智己 撮影/荻原大志
記事提供元:週プレNEWS
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