家族の“呪い”が襲う衝撃ホラー「アメリアの息子たち」、著名人コメント公開
「ディアマンティーノ 未知との遭遇」のガブリエル・アブランドス監督が、ポルトガルの山奥の屋敷へやってきた青年が家族をめぐる恐怖に遭遇するさまを描いた「アメリアの息子たち」が、10月25日(土)よりシアター・イメージフォーラムで公開される。著名人のコメントが到着した。
ニューヨークに暮らすエドは、DNA検査により失われたはずの《家族》の存在を知る。そこで恋人のライリーと共にポルトガルへ旅立ち、森の中の邸宅で双子の兄マヌエル、そして母親アメリアと再会。やがて血の繋がりがもたらすおぞましい真実に直面することに──。
ジェラルメ国際ファンタスティック映画祭で審査員賞に輝いた衝撃ホラーに注目だ。
https://www.youtube.com/watch?v=KxWUs8Yk61A
〈コメント〉
異国の地、深い森、古い洋館、奇妙な家族。
始めから終わりまで、絡みつくような、息詰まるような不穏さが漂い続ける。
血のつながりこそ、何よりも強い呪い。
ようこそ、嫌悪と倒錯のおぞましき世界へ!
──夜馬裕(怪談師・作家)
誘拐事件が発端だと思ったらとんでもない。
冒頭部分に重要な演出があるのでしっかりと目に焼き付けて鑑賞してほしい。
自身の「美」のためなら恐ろしい手段を厭わないアメリア。日本のむかし話『山姥』を彷彿とさせる作品。
しかし、アメリアの「いつまでも若く美しくありたい」という気持ちが痛いほどわかる……
あれっ? もしかしてすでに彼女に取り込まれている!?
──牛抱せん夏(怪談師・女優)
その人は世界で一番美しく、世界で一番幸せだった。
その人が暮らす世界で一番豪奢な館は、ただ静かに眺めていた。
この世にある美しいものを、その人が貪り尽くしてきたことを。
その人よりも幸せなものを、その人が狩り尽くしてきたことを。
──深津さくら(怪談師・作家)
僕のお化け屋敷でも不老不死・永遠の美を取り扱うことが多く「ナルシストモンスター・アメリア」に共感しそうになりかけたが、「この世の何処かで起こりゆる…この怪物は絶対実在する…」と思わせられるほど他人の家庭を覗いてしまったトラウマ。最も逃れられない“血統の呪い”。
──マイケルティー・ヤマグチ(お化け屋敷プロデューサー)
「ポルトガルの魔女」と言えば、都市ポルトとリスボンは、幼い魔女が成長する姿を描いた名作アニメ映画の聖地巡礼スポット。美しい街並みと魔女は、最高の組み合わせ。
ですが、本作で描かれるポルトガルの魔女は最悪です。
物語の舞台となる森の奥の館は、上映時間中は常に不穏そのもの。
おぞましい野望を持つ本当に実在しそうな魔女との遭遇で、自分の中の「ポルトガルの魔女」観に新たな顔が加わってしまった最恐ムービーでした。
──糸魚川悟(映画ライター)
「アメリアの息子たち」
出演:ジャック・ヘヴン、カルロト・コッタ、アナベラ・モレイラ、アルバ・バプティスタ、リタ・ブランコ
監督・脚本・プロデューサー:ガブリエル・アブランドス
プロデューサー・編集:マルガリーダ・ルーカス 撮影監督:ヴァスコ・ヴィアナ 美術監督:パウラ・サボ 特殊メイク:リタ・アンジョス、デイブ・ボニーウェル 録音:オリヴィエ・ブラン 音楽:ガブリエル・アブランドス サウンドデザイン:イヴァン・ネスコフ
提供:プルーク 配給:Cinemago
2024/ポルトガル/カラー/DCP/ポルトガル語・英語/91分/PG12
©2023 – ARTIFICIAL HUMORS.
公式サイト:https://www.cine-mago.com/collection/amelia
記事提供元:キネマ旬報WEB
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