「逃げずに頑張りたい」 渋野日向子はショットに手応え感じる“2アンダー”
<クローガー・クイーンシティ選手権 初日◇11日◇TPCリバーズ・ベンド(オハイオ州)◇6876ヤード・パー72>
秋のアジアシリーズ出場権が確定する大会で、開幕前時点で101位のポイントランクを上げ、滑り込みたい渋野日向子は、2アンダー・45位タイで初日を終えた。
3アンダーまで伸ばして迎えた17番パー4。ここでティショットを右のバンカーに入れると、そこからの2打目はひっかけてしまい、グリーン左の池に飛び込むトラブルが発生した。結局このホールはダブルボギーに。だが直後の最終18番パー5はグリーン奥からうまく寄せてバーディで締めくくった。「最後もイライラはしてましたけど、ドライバーが思ったより飛んでくれたので“おぉ”みたいな。しっかり取れて、すごいよかったです」。あすへ向けても意味のあるホールになった。
8番でバーディが先行したものの、9番、そして10番で連続ボギーを叩いた。だが後半最初のパー5だった11番で、その流れを断ち切るバーディを記録。「あれは大きかった」と本人も振り返るプレーだ。この日は6番、8番、11番、18番と4つあるパー5のうち3つでスコアを伸ばした。「取りたいパー5で取れたし、(ショットが)寄ったところも入った。15番も長いのが(パットが)入ってくれたし。でもやっぱり17番はめちゃくちゃ悔しい」と、一日については振り返る。
パット数は「27」ながら、なかなか打ち切れずチャンスを逃したという印象も残る。「5メートル以内が入らないから、ショットで寄せないとなという感じではありました。パターは前回と同じで読みが(ボール)1個違うみたいなものが多かった。ただショットがついたものは決め切れてよかったです」。ここがかみ合えば…という期待感も抱かせる内容だ。
「左の傾斜で寄ったらいいねって言っていたのが、カンペクだった。あれはきょうイチ」と話した12番パー3のティショットなど、ショットの手応えは日に日に増している。「(いい兆候が)増えてきてると思っても、次の日になかなかそれを続けられないのが今年の感じ」とも話すが、この日もしっかりピンを狙うことはできた。
2試合連続で予選落ちを喫し、1週間のオープンウィークを挟んだ。こうして迎えた一戦は、「ちょっとでも自信を持ってピンを狙っていきたい。怖がりたくない」という気持ちで臨んでいる。「果敢に狙えたホールもある」。その思いが結果にあらわれたようなラウンド。「ショットに関しては悔いが残るショットは少なかった…かなぁ」と笑顔ものぞかせる。
2日目は午前組で10番からスタートする。「グリーンは止まるけど、フェアウェイも止まっちゃう(笑)。インは長いホールもあるからしっかり。逃げずに頑張りたい」。アジアシリーズのひとつ、日本開催の「TOTOジャパンクラシック」(11月6~9日、滋賀・瀬田GC北C)は、米ツアーメンバーに割り当てられる枠が『43』。試練を乗り越え、日本でプレーする姿を見せたい。
<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。