沼津市公認VTuberの“AI反対宣言”が波紋 市は「公式見解ではない」
9月9日、沼津市公認VTuberの「西浦めめ」(登録者数2000人)が画像生成AIに対する反対宣言を投稿し、物議を醸しています。
画像生成AIに反対
西浦は、元沼津市職員でクリエイターの千浜ちも氏が制作・運営しているVTuberで、「ぬまづの宝100選広報大使」に任命されています。
西浦は9日に自身のXを更新し、
大事なことだと思うので一度明言しておきます
西浦めめ・千浜ちも(comumo)は生成AIに反対しています
私自身がクリエイターであり、作品を勝手に取り込まれて画像を生成されることが不快だからです
最近沼津市内のお店で看板・チラシ等に生成AIの画像が増えてきたと感じます
そういったお店は『クリエイターを軽視するお店』とみなし、距離を置かせていただいております
と投稿しました。また、生成AIを使用した自身のファンアートや、生成AIに自身の絵を学習させることを禁止する考えを示しました。
この投稿には「生成AIをここまでガッツリ否定していくスタンス、自分は好きです」「クリエイターのお立場であれば当然の声明だと思います」といった賛同の声も寄せられていましたが、一方で
市の公認受けてる人がわざわざ「市内でAI使ってる飲食店」に言及して距離を置くって明確に非難してる
反AIするにしても絶対に言わなくていい、てか言わない方がいいのに
個人の信条は自由なんだけどさ、沼津市のPRを仕事としてもらっておいて、その店を差別するってのはどうなん?
生成AI嫌いだから生成AIファンアート拒否までは出していい範囲だったけど、公認の立場で市内のお店を攻撃するのは信義則に反する
といった声もあがっていました。
あくまで個人の考え
西浦の投稿に対しては、沼津市が業務にAI活用を推進していることを踏まえた疑問の声も寄せられていました。そのような声を受けてか、西浦は翌日にもXを更新し、
私の言葉足らずがあったため補足します。私が反対しているのはAIの中の『画像生成AI』です
沼津市が市政にも利用すると明言しているAIは、業務効率化などの用途であると認識しています
と補足しました。
しかし、これに対しても「テキストは良いってこと?動画は?音は?」「絵描き以外のクリエイターはクリエイターに入らないのかな」といった批判が寄せられています。
沼津市は取材に対して、「大使には任命しているが、(西浦さんの)発言ついては、市の見解ではない」「あくまでクリエイター個人の考え」との考えを示しています。(ITmedia AI+)
また、沼津市議会議員の小澤隆氏もX上で
西浦めめさんは現在沼津市役所の職員ではありませんし、その他の公務員でもありません。従って市の公式見解であるわけがありません
公認した方、外郭団体の方、公共事業を請け負っている方など、それぞれに言論の自由があります。役所と関わったら意見を言えないなどということはありません
としています。
大事なことだと思うので一度明言しておきます。
西浦めめ・千浜ちも(comumo)は生成AIに反対しています。私自身がクリエイターであり、作品を勝手に取り込まれて画像を生成されることが不快だからです。
最近沼津市内のお店で看板・チラシ等に生成AIの画像が増えてきたと感じます。…
— 西浦めめ🐙🍊静岡県沼津市公認ご当地Vtuber (@chimohama) September 9, 2025
記事提供元:YouTubeニュース | ユーチュラ
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