話題になった直後にサービスを終了した「レンタル怖い人」 、運営者が事の経緯を説明
ネットで話題になった後、すぐにサービスを終了した「レンタル怖い人」の運営者が、事の経緯をYouTubeで説明しました。
レンタル怖い人
「レンタル怖い人」を立ち上げた「岡崎雄一郎」氏(登録者数175人)は、退職代行サービスの先駆けでもある「EXIT」や、二度寝防止アプリ「メザミー」の創業者としても知られる実業家です。岡崎氏は2023年ごろに新たな事業として「レンタル怖い人」というサービスを開始させました。
レンタル怖い人とは、威圧感のある見た目の「怖い人」を貸し出すというサービスで、ウェブサイト上では、騒音などの近所トラブル、未払い給料を取りに行く、職場や子どものいじめ、といったケースでの利用が提案されていました。
今年8月に公式Xアカウントを開設すると、すぐにX上で大きな話題となりましたが、8月31日にX上で、諸事情によりサービスを終了するとのアナウンスがありました。
創業からサービス終了まで
岡崎氏は今月YouTubeチャンネルを開設し、10日に公開した動画でサービス終了までの経緯を説明しました。
レンタル怖い人のサービスは、本来は弁護士の範疇の仕事であるものの、弁護士には頼みづらかったり、直接解決できない問題があるのではないかという発想からスタートしたそうで、まず岡崎氏が思いついたのはいじめ問題だったといいます。いじめ問題に対処する場合、証拠を集めて学校や職場、警察などに届け出るのが普通ですが、それでは解決にならないと考えた岡崎氏は、怖い人が味方になるのが一番良いと思い至ったのだとか。
ご近所トラブルなど他の事案にも対応できると考えた岡崎氏は、自身も首や両腕にタトゥーを入れているため、まずは自身を貸し出すことにしてウェブサイトを作成したといいます。しばらくはひと月に数件の問い合わせがあるのみで依頼には繋がらなかったものの、今年8月に初めて依頼が入り、岡崎氏が出向いたとのこと。
これを機にSNSでの発信を開始したところすぐにバズり、数百件の問い合わせが寄せられたそうですが、どれも依頼には繋がらなかったのだとか。その原因について岡崎氏は「お客さんの求めてるものと、こちらが実際に提供できるものの、結構ギャップがあったなって感じなんですよね」「レンタル怖い人で自分の抱えてる問題が解決するってイメージが明確に湧かなかったんでしょうね」と分析します。退職代行が話題になった際は、問い合わせの約半数が依頼に繋がったそうですが、今回はただ問い合わせの対応に追われただけだったといいます。
また、寄せられる問い合わせについても、リスクやトラブルを抱えそうなものが多かったとし、「実際依頼にはならない、仕事にはならないで、問い合わせはめっちゃ来る。仮にやるとしてもリスクがちょっとありそう、みたいな感じ」「少なくともこの形でやっていくのは厳しいなと思ってサービス終了することにしました」「リスク・リターンが合わないなみたいなことがサービス終了の理由ですね」と明かしました。
レンタル怖い人の今後については、現在は具体的なアイデアはないものの、もしかしたら少し形を変えて何かのサービスを提供するかもしれないと話しました。
コメント欄では
おかざきさんが運営されてたんですね
サービス終了の理由も需給のギャップだったのは意外でした。でも仰るとおり何かしら別の形で結実出来るかも知れないですね。威圧や威嚇というような用途から離れてみるとかで…
依頼しようと思ってたのに〜!でも岡崎さん単体でのテストマーケだったなら実際にあのバズり後に依頼するのはそもそも無理だったのかな
EXIT、メザミー、レンタル怖い人といい、この人のビジネスアイデア大好きや
思いつきそうで思いつかないユーモラスなアイデアだし、グレーなところを攻めるベンチャーシップというかアングラ感が、アメリカの起業家っぽくてワクワクする(同級生のやれるやれないを仕分けするマッチングアプリの下位互換から始まったfacebookみたいな)
といった声が寄せられています。

記事提供元:YouTubeニュース | ユーチュラ
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