クラブ契約フリーになった長野泰雅 『T100』アイアンに変更して初V【勝者のギア】
<ロピア フジサンケイクラシック 最終日◇7日◇富士桜カントリー倶楽部(山梨県)◇7424ヤード・パー70>
国内男子ツアーの最終日は、トップタイで出た22歳・長野泰雅が4バーディ・2ボギーの「68」をマーク。トータル10アンダーで悲願のツアー初優勝を果たした。今年から契約フリーとなった長野は「自分の中で、そこが一番」と語り、様々なクラブを試せるようになったことが勝因につながったと振り返る。
「(取り組む姿勢が変わった)きっかけの一番はクラブ。いろんなクラブを使ってみたくて、いいクラブがあれば自分以外のせいにできない。練習しなければいけないし、クラブとの相性とかスイングだったりもモチベーションになった」。加えて今年5月には「下手だった」パッティングも、オデッセイの橋本真和コーチに練習の仕方など助言をもらい「しっくりきた」という。
「ここ2試合、左に飛んでいた」とショットのつかまりに悩んでいたため、今週からアイアン(6I〜PW)とそのシャフトを一気に変更。ブリヂストン製からタイトリスト『T100』に変更し、さらにシャフトも『DG MIDツアーイシュー』(X100)から『プロジェクトX 6.0』へ替えた。
このシャフトを選んだ理由は「友達からつかまりにくいという話を聞いた」ため。試しに8Iだけ作ってもらったところ、これが大当たり。結果的に6IからPWまでを一気に変更する大胆な決断となった。「シャフトも大きかった」と振り返るように、得意のアイアンショットの感覚が戻り、初優勝を手繰り寄せた。
大幅なクラブチェンジがあった一方で、不変のものもある。1Wと3Wにフジクラの『SPEEDER NX GREEN』を使用。「プロになってからずっと変えていない」と語る気に入りようで「振り感がよく、替える必要が無い」と絶大な信頼を寄せるシャフトだ。背景について、フジクラのツアー担当者はこう話す。
「22年の供給当初から『NX GREEN』を使用して『VENTUS』や他社も試して使用したこともありますが、ほぼ変えていません。しっかり目で全体的にしなって弾き感がある点が気に入っていて、他のものを試しても一番飛ぶことが理由で長く愛用してくれています。1W、3Wともに70Xです」(同社・飯田浩治氏)
ボールは今年からタイトリスト契約になり、クラブは契約フリーになった長野。今週はアイアン、「〜全英への道〜ミズノオープン」から1Wもタイトリストの『GT2』に変更して同社製は11本に及んでいるが、3Wの『テーラーメイド Qi10 TOUR』にブリヂストン『B1 HY』はそのままスタメン入りさせている。
【長野泰雅の優勝ギア】
1W:タイトリスト GT2(10°SPEEDER NX GREEN 70X)
3W:テーラーメイド Qi10 TOUR(15°SPEEDER NX GREEN 70X)
UT:ブリヂストン B1 HY (18°TENSEI CK Pro Orange HY90X)
4,5I:タイトリスト T100(DG MIDツアーイシューX100)※23年モデル
6I~PW:タイトリスト T100(プロジェクトX 6.0)※25年モデル
50,54,58°:タイトリスト SM10(DG MIDツアーイシューX100)
PT:オデッセイ TOUR BAG COLLECTION Ai-ONE #9
BALL:タイトリスト Pro V1x
<ゴルフ情報ALBA Net>
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