キャッシュレス非対応は“時代遅れ”?買い物を諦めた人はなんと5割近くに
現金を使わず支払いができるキャッシュレス決済は、今では多くの人にとって欠かせない決済手段となっています。しかしながらすべての店舗で利用できるわけではなく、「現金のみ」と言われて購入を断念した経験はないでしょうか。StoreProは今回、「キャッシュレス決済非対応の店舗が招く機会損失の実態調査」を実施。この調査から、消費者だけでなく店舗側にも大きな影響を与える可能性が明らかになりました。

最も利用される決済手段は「QRコード決済」が76.4%で最多

StoreProは、2025年8月13日~15日、20代~60代で日常的にキャッシュレス決済を利用している1,000人を対象に、キャッシュレス決済非対応の店舗がまねく機会損失の実態調査を実施。
はじめに、普段よく利用する決済手段を尋ねると(複数回答可)、「QRコード決済」が76.4%で最多、次いで「クレジットカード」74.5%、「交通系電子マネー」30.4%となりました。利用理由は、「ポイントが貯まり、お得」71.5%、「会計がスムーズ」68.7%、「財布を持ち歩く必要がない」32.4%という結果だった。ユーザーは、利便性とポイント還元率などのお得さを基準に、支払い手段を選んでいることが分かります。
約半数が、キャッシュレス決済に対応していないことで購入を諦めた経験あり

キャッシュレス決済が利用できず購入を諦めた経験はあるかを尋ねると、45.9%が「はい」と回答。また、購入を諦めた経験がある人に「もし購入を諦めた店舗がキャッシュレス決済を導入したら、その店舗を再度利用したいか」を聞くと、93.9%もの人が「はい」と答えました。

続いて、キャッシュレス決済が利用できないとわかったときの店舗への印象を尋ねたところ、49.6%が「不便・面倒だと感じる」と回答しました。
小規模な飲食店や医療機関、個人経営の小売店などでキャッシュレス決済の導入が進んでいない背景には、導入や運用にかかるコストが障壁となっていることがうかがえます。
しかし、キャッシュレス決済が利用できないというだけで、消費者が購入を諦めてしまうケースがあるのも事実です。これは、店舗の売上に直結する重要な課題と言えるでしょう。
キャッシュレス決済対応の有無が、顧客に選ばれるかどうかの境界線になりつつある今、新規顧客の獲得や顧客満足度の向上、機会損失の最小化といった複数の観点から、戦略的に取り組むべき課題と言えます。
出典:【StorePro】
※サムネイル画像(Image:Shutterstock.com)
記事提供元:スマホライフPLUS
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