「優勝ってこんな感じなんだ…」 竹田麗央が地元・熊本での初優勝から米ツアーに挑戦するまで【“最強女王”の単独インタビュー】
2024年の国内女子ツアー女王を戴冠した竹田麗央は、今年から米国女子ツアーに挑戦し、ルーキーとして戦っている。3月の「ブルーベイLPGA」で優勝を飾り、すでに米通算2勝。年間ポイントランキングでも上位につけ、世界トップランカーとして活躍中だ。そんな竹田の内面を覗く。全3回のうち1回目。※取材は7月中旬(取材・構成/笠井あかり)
――アメリカに行きたいと思い始めたタイミングは、いつだったのでしょうか?
最初に出場した海外メジャーが全米女子オープン(2024年、9位フィニッシュ)だったんですけど、それに出た時にすごく楽しくて。その試合から“アメリカに行きたいな”って思いました。(それ以前も)行きたい気持ちはあったんですけど、“来年から行きたい”とかは特になくて。いつか行ければなっていう感じでした。
――では昨年は、行きたいタイミングと自身の調子がうまくマッチしていたんですね
そうですね。ゴルフの調子も良かったですし、TOTO(日米共催のTOTOジャパンクラシック)で優勝することができたので、すごくいいタイミングでした
――予選会にエントリーしていて、勝てば即米メンバー入りできると分かっているプレッシャーは?
勝てば予選会にいかなくてよかったので、すごく勝ちたいなと思っていました。でも、その気持ちが出すぎても、かえってダメだと思っていたので、予選会を受けるつもりで臨んだのが良かったのかなと思います
――アメリカに行くと決まったとき、不安はありましたか?
英語もそんなに喋れないですし、レベルも高いので。自分がどれだけできるかという不安というか、どんな感じなんだろうっていうのは、来る前にはありましたね
――たくさん勝っているなかで、ターニングポイントになったのはどこでしょうか?
初優勝(24年KKT杯バンテリンレディス)と、メジャーで初めて勝った試合(24年ソニー日本女子プロ選手権)ですかね
――バンテリンは地元だし思い入れも強かったと思います
その前の試合で、優勝をすごく意識して最後崩れていくパターンでした(2週前のヤマハレディース葛城で1位で最終日を迎えて2位フィニッシュ)。バンテリンではそうならないように、もう優勝とか考えずに、と。ただ18ホール回った結果が優勝だったので、優勝ってこんな感じなんだっていうのと、それにプラスして自信がついた試合でした
――意識しないで18ホールを回るのは難しくないですか?
そうですね。でもその前の何試合かが意識しすぎて崩れていったので、初優勝はここじゃなくていいやぐらいの気持ちで回れたのがよかったかなと思います
――メジャー初優勝もタフな試合でした(3日目を終えて竹田が首位、岩井明愛が2位、山下美夢有が3位)
初のメジャー優勝がかかっていたので、すごく頑張りたい気持ちも強かったです。その優勝争いのメンバーが山下さんだったり明愛さんだったり。そのメンバーと争って優勝できたのも、自信がつく試合でした
――ちなみに、同学年のダイヤモンド世代はどんな話をしているんですか?
選手も多いので、会ったら喋る感じです。でも年下はあんまり…。去年とかは、年代的に自分が1番年下とかになるので、自分より年下の選手があまりいなくて、接する機会がなかったですね
■竹田麗央のプロフィール
2003年4月2日生まれ、熊本県出身。2022年のプロテストに一発合格。地元開催の24年「KKT杯バンテリンレディス」で初優勝を果たすと、「ソニー日本女子プロ選手権」「日本女子オープン」の日本タイトル2冠を含む8勝を挙げ、女王に輝いた。日米共催「TOTOジャパンクラシック」を制したことで、米ツアーメンバー入りを決めた。おばに元賞金女王の平瀬真由美がいる。日本8勝、米2勝。ヤマエグループHD所属
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