‟HS”と‟つかまり”で最新5番ウッド32本の性能早見表を作ってみた! 人気の『G440 MAX』と『ELYTE MAX FAST』の特性は?
最新の5番ウッド(5W)は飛距離性能が高いからこそ、方向性がとても重要になる。自分のヘッドスピードに合い、狙った方向へ打ちやすいモデルを選ぶことがポイントだ。そこで今回は、プロの試打コメントを基に性能早見表を作成した。
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最新5Wの32モデルをギアに精通するプロ、関浩太郎の試打コメントを基に、“ヘッドスピード(HS)”をタテ軸、“つかまり”をヨコ軸にして分類。性能早見表を作成した。表を見れば、各モデルのヘッド特性が一目で分かる。
表の右下に位置するのはアスリートヒッター向け。浅重心設計で低スピンで飛び、つかまり過ぎないモデルが多い。『G440 LST』『GT3』『ELYTE ◆◆◆』『Qi35 TOUR』などが該当する。
一方、左上はHSが遅めで、アベレージ向けモデルが多い。深重心で高弾道が打ちやすく、重心角も大きいためスライスが出にくいのが特徴だ。『インプレス ドライブスター』『マジェスティ ロイヤル』『ゼクシオ プライム』などがこれに当たる。
中央部分はHS40~42m/sのゾーン。つかまり性能はモデルごとにばらつきがある。『G440 SFT』『ELYTE X』『TW767』はつかまりやすいタイプ。一方、『NS250』『G440 MAX』『ELYTE』はクセの少ない平均的なつかまり性能を持つ。
また、今季のFW売上ランキング上位に入っているのが、ピンの『G440 MAX』、キャロウェイの『ELYTE MAX FAST』、テーラーメイドの『Qi35』だ。それぞれの特性を抑えておこう。
■『G440 MAX』(HS40~42m/s向け)
「ヘッドの直進安定性が高く、芯も広いのでミート率が上がる。深重心でボールが上がりやすい」(関)
■『ELYTE MAX FAST』(HS39m/s以下向け)
「小ぶりなヘッドとタイミングの取りやすいシャフトの組み合わせで、軽快に振り抜ける」(関)
■『Qi35』(HS40~42m/s向け)
「飛距離性能、上がりやすさ、操作性、打感など、すべての要素が高次元でまとまっている」(関)
まずは自分のHSに合わせてモデルを絞り込み、その中から最適な1本を選んでほしい。
【試打リスト】
★HS39m/s以下に合うモデル
軽量で振り抜きやすく、HS39m/s以下の人でもしっかりキャリーが出せる11本。つかまりが良く、ミスに強いものが多いので、フェアウェイウッドに苦手意識を持つ人にも最適な5Wが揃う。
テーラーメイド:Qi35 MAX LITE
キャロウェイ:ELYTE MAX FAST
ピン:G440 HL MAX
ピン:G440 HL SFT
タイトリスト:GT1
ダンロップ:ゼクシオ プライム
ヤマハ:インプレス ドライブスター
プロギア:RS SPEED
ミズノ:ST-MAX230 LITE
マジェスティゴルフ:マジェスティ ロイヤル
つるや:アクセル A40
★HS40~42m/sに合うモデル
メーカー各社のスタンダードモデルを中心に、ボールの上がりやすさやつかまり、操作性など、性能バランスに優れたクラブが揃う。迷ったらHS40~ 42m/sのカテゴリから選ぶのがおすすめだ。
テーラーメイド:Qi35
テーラーメイド:Qi35 MAX
キャロウェイ:ELYTE
キャロウェイ:ELYTE X
ピン:G440 MAX
ピン:G440 SFT
本間ゴルフ:TW767
コブラ:DS-ADAPT X
コブラ:DS-ADAPT MAX
ロイヤルコレクション:RC25 VX
NEXGEN:NS250
★HS43m/s以上に合うモデル
低スピンで飛び重視のモデルが多いHS43m/s以上のカテゴリ。弾道の打ち分けがしやすい操作性の高いモデルもあり、パワーヒッターや中・上級者がコース攻略の武器にできる5Wが揃っている。
テーラーメイド:Qi35 TOUR
キャロウェイ:ELYTE ◆◆◆
キャロウェイ:ELYTE TITANIUM
キャロウェイ:ELYTE FWツアーバージョン
ピン:G440 LST
タイトリスト:GT2
タイトリスト:GT3
ダンロップ:スリクソン ZXi
コブラ:DS-ADAPT LS
ロイヤルコレクション:RC25 VT
■試打・解説:関 浩太郎
せき・こうたろう/セキゴルフクラブ主宰。アメリカで最新の理論を学び、スイングコーチ&クラブフィッターとしてギアにも精通している
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人気5Wの傾向を調査。関連記事『HS40m/s以下だと、3Wと5Wの飛距離が同じ? 3Wはいらないの?【最新5W32本を試打】』では、その秘密をさらに詳しく解説しています。
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