五輪日本代表コンビがパリ以来の実戦へ 笹生優花、山下美夢有は“聖地”に警戒感
<AIG女子オープン 事前情報◇20日◇セント・アンドリュース・オールドC(スコットランド)◇6784ヤード・パー72>
海外メジャー今季最終戦の開幕を2日後に控えた火曜日は、午前中は青空が広がり穏やかな天候となるも、午後からは時折、強い雨風が吹きつけた。目まぐるしく変わる天気のなか、笹生優花と山下美夢有の「パリ五輪」日本代表コンビはプロアマに参加した。
笹生は今年の「全米女子オープン」で2度目の優勝を果たし日本代表の座をつかんだが、パリ五輪では日米ツアー通じて自身初の80台である「82」を叩き、トータル17オーバー・54位という結果で終えた。だが、聖地では心機一転、笑顔の姿があった。「自分にとっては全部難しい。上がり3ホールは難しいし、緊張感もあります」と、セントアンドリュースでのプレーに集中力を高める。
メダルを争いを演じて4位タイの成績を残した山下は、「悔しい結果だったんですが、気持ちを切り替えて、『オリンピックってこんな舞台だったんだなぁ』と実感できた。4年後また行きたいという気持ちになりました」と、2週間前の激戦を振り返った。五輪後は日本に帰国し、「ショットがあまり良くないので、なんとかしなきゃと練習していました」と全英に向けて調整を行った。
月曜から練習ラウンドを行い、入念に準備を重ねているが、「天気も変わるし、風も吹くし、難しいコンディションのなか回らないといけないのでイメージが大事になってきますね」と、リンクスへの警戒感は高まるばかり。「(コースを)回りながら、状況に応じて把握していくしかない」と臨機応変に対応していきたい。「全力で頑張ります!」と力強い一言を残すと、雨脚が強まり、足早にテントへと避難した。
聖地で全英女子が行われるのは、2013年以来のこと。開幕前から選手たちは天気に翻ろうされている。この1週間は難コンディションが予想されるなか、笹生と山下の代表コンビがパリ以来の実戦に挑む。(文・齊藤啓介)
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