13年33日ぶりVならず 節目の35歳がまたも惜敗「次こそはつかみたい」
<CAT Ladies 最終日◇24日◇大箱根カントリークラブ(神奈川県)◇6652ヤード・パー72>
13年33日ぶりの優勝を目指した木戸愛は、優勝した櫻井心那に1打差のトータル8アンダー・2位タイに終わった。今大会はレギュラーツアー通算500試合目の出場。プレーオフで敗れた先月の「資生堂・JALレディス」に続き、節目の試合でもあと一歩が届かなかった。
最終組の木戸は櫻井とともに、トータル8アンダーの首位タイで最終18番パー5を迎えた。どちらかがバーディを取れば優勝、ともにバーディなら2人で延長戦へ。ともにパーなら、すでにホールアウトしている4選手を含めて6人でのプレーオフという状況だった。
3打目は約20ヤードの花道からのアプローチ。絶好の位置からだったが、これを寄せ切れず3メートルショートしてしまう。「最後のアプローチを練習しないといけないですね。いいところまで運べたので、あそこからしっかりバーディを取れるようになりたい」。技術的なものなのか、プレッシャーによるものなのか、ミスの原因については「それを反省して来週に繋げたいです」と話すにとどめた。
直後に奥のバンカーから3打目を打った櫻井は、50センチにピタリとつけて大歓声を浴びる。「ナイスバンカーだなと思って見ていました」。木戸がバーディパットを外した時点で、ほぼ決着はついた。
ラウンド中は自分のプレーに集中し、周囲のスコアは把握していなかった。「目の前の一打に集中していたのは良いことだと思います。こつこつバーディを積み重ねていきたいなという自分との闘いでした」。ほとんどリーダーボードは見ておらず、途中、ルーキーの入谷響がトータル12アンダーまでスコアを伸ばすなど、目まぐるしくスコアが動いていたことは知らないまま。首位に並んでいることを知ったのは16番だったという。
優勝には手が届かなかったが、シード落ちが続いていた近年の成績を考えれば、今季の活躍ぶりは見事な復活。これまで以上に大きく優勝に近づいていることは誰の目にも明らかだ。「(優勝は)自分でつかまないといけない。次こそはつかめるように頑張りたいです」。試合後に何度も悔しいという言葉を繰り返した35歳は、最後にしっかり先を見据えた。(文・田中宏治)
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