鼻水をすすりながらルーキー・都玲華が好発進 3パット撲滅へ真逆のルーティン「カチッとハマる感じ」
<CAT Ladies 初日◇22日◇大箱根カントリークラブ(神奈川県)◇6652ヤード・パー72>
ルーキーの都玲華が5バーディ・1ボギーの「68」で回り、首位と3打差の4アンダー・8位タイと好スタートを切った。最近の悩みだったパッティングに光明を見出し「3パットがなかったのはいつぶりだろう? って感じです」と笑みを浮かべた。
実は、先週から万全のコンディションではない。鼻声で、「喉だけが体調不良のふりをしてくるんですけど、元気です。病院に行って、コロナとかでもなかったので、風とアレルギーの両方かな」。ラウンド中は鼻水が止まらず、「(キャディバッグに入れていた)箱のティッシュが半分くらいなくなりました」と明かした。
一方で、プレーは快調。好調のショットで数多くのチャンスを作った。「欲張りなことを言うと、もう少し決めたかったですね」と嘆きが、外れても惜しいパットが増えてきたこと、そして、悩みだった3パットがなかったことには納得している様子だった。
前日のプロアマ後の練習で、パッティングのヒントをつかんだ。「左手だけだと思った距離感が出せるけど、両手で握るとダメだった。左片手に右を添えるようにしたら、カチッとハマってる感じがして良くなりました」。これまでは右手からアドレスに入り、左手を添えていたので、真逆のルーティン。直前の変更が見事に実を結んだ。
ちなみに、本人が「いつぶりだろう?」と話した3パットなしのラウンドは、2週前の「北海道meijiカップ」最終日以来4ラウンドぶり。カラーからの3パットなど記録に残らないケースがあったのかもしれないが、先週を除けば、それほど毎ラウンド、3パットをしているわけではない。3パット率は3.5880%で全体60位としている。
まだ今週の速いグリーンに完全にアジャストできているわけではなく、「最終ホールは10メートルちょっとあった。“うわ~、弱い~”って(リアクションを)やったら、1メートルくらいまで行って、めっちゃ恥ずかしいやつでした。まだそれくらいズレがあるので調整したいです」。優勝争いを目指すうえで、距離感を合わせていくことが課題となる。
鼻をすすりながらの好スコアには、「完ぺきすぎないぐらいが自分に期待しなくてちょうどいいのかな」と苦笑い。そうは言っても、最終日に向けてコンディションも尻上がりと行きたいところだ。(文・田中宏治)
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