7割が「告白は必要」派!直接かLINEか…世代で分かれる令和の恋愛作法
ネットでの出会いが当たり前になってきた現代。LINEなどの「SNSを使った告白」はアリなのでしょうか? 今回はオウンドメディア「マシェラボ」が20歳~49歳の未婚男女368名を対象に実施した「未婚者の恋愛における“告白”への意識に関する調査」から、現代における恋愛コミュニケーションと、その裏にある価値観の変化について考察します。

「LINEでの告白」はアリなのか? 年代・男女別で意識調査を実施!
好きな人に気持ちを伝える「告白」。LINEなどのSNSを使うことが当たり前になった今、その方法や価値観にも少しずつ変化が現れているようです。
こうした状況のなか、株式会社マシェバラトークが運営するオウンドメディア「マシェラボ」は、2025年7月22日~29日の期間で20歳~49歳の未婚男女368名を対象に、「未婚者の恋愛における“告白”への意識に関する調査」を実施しました。
そこで今回は、この調査結果をもとに現代における恋愛コミュニケーションと、その裏にある価値観の変化について考察します。
■調査の主なポイント
・未婚男女の7割以上が「告白は必要」と回答、若い世代ほどその傾向が強い
・告白は「直接」が最多も、30代では3割以上がデジタルでの告白経験あり
・20~30代男性の6割以上がデジタルの告白に肯定的、男女間に意識差も見られる

令和時代の「告白」、その新しい作法とは?
それでは、さっそく「未婚者の恋愛における“告白”への意識に関する調査」の結果を確認していきましょう。今回は以下の5つの項目で解説します。
【1】20~40代未婚者の71.2%が「告白は必要」と回答

20~49歳の未婚者を対象に恋愛関係における「告白」の必要性については、「告白は依然として重要である」という傾向が明らかになりました。
具体的には「絶対に必要(23.1%)」と「あった方が良い(48.1%)」を合わせた層(以下:必要派)は、全体の71.2%に上っています。一方で、「あまり必要ない」と「全く必要ない」を合わせた「不要派」は13.1%にとどまり、告白の必要性を肯定的に捉える人が多数を占める結果となっています。
SNSなどを通じた出会いの形が多様化し、一部で「告白レス」の恋愛スタイルが語られることもありますが、今回の調査では大多数が関係性を明確にするための意思表示を重視している実態を示す結果となりました。
コミュニケーション手段がデジタル化しても、関係性を次のステップに進めるための明確な意思表示や、相手への誠意を伝える行為の重要性は、現代においても変わらずに大切にされているようです。
【2】20代の75.6%が告白を「必要」と回答、世代が若いほど高い傾向

告白の必要性の感じ方について、世代による違いはあるのでしょうか? これを年齢層別に分析したところ、若い世代ほど告白を重視する傾向が明らかになりました。
年齢層別に「必要派」の割合を見ると、20代で75.6%、30代で70.8%、40代で64.0%。若い世代ほど告白を重視する傾向が明確であり、20代と40代との間には11.6ポイントの差が見られます。
若い人は恋愛に消極的なイメージがあるかもしれませんが、相手に気持ちを伝えることは必要と考える人が多いことを示す結果となりました。
むしろ、若い世代ほど関係性を曖昧にせず、相手への誠実さを示すための明確な意思表示を大切にする価値観を持っているかもしれません。
【3】告白経験は「直接の会話」が最多、30代の34.4%がデジタル告白を経験

次に、「告白の方法」はどうなっているのでしょうか? 実際の告白経験については、若い世代を中心にデジタルな手段が浸透している実態が明らかになりました。
まず、全世代を通じて「直接の会話」がもっとも多く、20代で41.9%、30代で45.8%、40代で47.0%となっています。注目すべきは「アプリやメールでのメッセージ(LINE・SNSのDMなど)」での告白経験で、20代(27.9%)、30代(34.4%)はいずれも40代(13.0%)を大きく上回っている点。
20代・30代は40代と比較してデジタル告白の経験率が非常に高く、若い世代にとってLINEやSNSが恋愛のコミュニケーションツールとして定着している様子がうかがえます。
とくに30代は、恋愛経験を重ねるなかでコミュニケーションツールのデジタル化を体験してきた世代であり、結果としてデジタルな手段を利用する機会が多かったのかもしれません。
【4】LINEやSNSでの告白、20~30代男性の6割以上が肯定的、女性はやや慎重

デジタルで告白をした場合、その受け止め方にはどのような差があるのでしょうか? これについては、とくに若い男性は前向きに捉える一方、女性はやや慎重で、男女間の意識の違いが明らかになりました。
アプリやメールでの告白を「とても良い」「まあ良い」と肯定的に捉える人の割合を見ると、20代男性で62.9%、30代男性で64.8%と、いずれも6割を超える高い結果となりました。
これは40代男性(50.0%)を大きく上回る数字です。とくに「とても良い」というもっとも積極的な肯定意見は20代男性が20.2%と高く、デジタルツールの利用が浸透していることがうかがえます。
これに対し、女性は全体的に男性と比べて慎重な傾向が見られます。肯定派の割合は20代女性で54.2%、30代女性で47.6%、40代女性で45.4%となっており、同世代で男女比較をすると、すべての世代で男性を下回る結果となっています。
こうした男女間の意識の違いは、告白という行為に求める価値観の差から来ているのかもしれません。若い男性がLINEなどを効率的なコミュニケーション手段と捉え、告白の「方法」にこだわらないのに対し、女性はより直接的な言葉やその場の雰囲気を大切にし、誠実さが伝わる方法を重視する傾向があると考えられます。
【5】告白が要らない理由は? 最多は「気持ちが分かっていれば十分」「時代に合わない」

多くの人が告白を必要と考えるなか、「告白は必要ない」と考える人たちは、どのような考えを持っているのでしょうか?
この回答からは、これまでの恋愛の常識とは少し違う、現代ならではの価値観が見えてきました。
まず、告白は必要ないと考える大きな理由として、「お互いの気持ちが分かっていれば十分だから」と「告白という文化が時代に合わないから」がそれぞれ20.8%で同率最多となりました(「わからない」を除く)。これに「自然な流れで関係を築きたいから」(14.6%)が続いています。
これら上位3つの理由に共通しているのは、いずれも「言葉での明確な意思表示」よりも、「お互いの理解」や「自然な関係の発展」を重視する現代的な価値観です。
告白不要派の人たちは、形式的な告白というステップを踏まなくても、二人の関係は自然に築けるという、従来とは異なる恋愛観を持っていることがうかがえます。
まとめ
今回の調査から、告白の大切さは今も変わらない一方で、伝え方は人それぞれになっていることがわかりました。“若い人ほど告白を大切に思っている”ものの、デジタルツールで伝えるか直接話すかについては、世代や男女で考え方に違いがあることも明らかになりました。
こうした変化は、スマートフォンやSNSが普及して、人とのやり取りの方法が増えたことが大きく関係していると考えられます。
告白そのものの意味は昔と変わりませんが、相手に気持ちを伝える手段が増えたことで、一人ひとりが自分に合った方法を選べるようになっています。
「こうしなければいけない」という決まりにとらわれず、相手との関係や自分の気持ちを大切にしながら、いちばん素直に伝えられる方法を見つけることが、良い恋愛をする上で参考になるでしょう。
出典:【マシェラボ】
※サムネイル画像(Image:DenPhotos / Shutterstock.com)
記事提供元:スマホライフPLUS
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