山下美夢有は“長丁場”も笑顔でファン対応 逆転凱旋Vへ「伸ばせるだけ伸ばす」
<北海道meijiカップ 2日目◇9日◇札幌国際カントリークラブ 島松コース(北海道)◇6642ヤード・パー72>
先週の海外メジャー「AIG女子オープン」(全英)で米ツアー初優勝を遂げた山下美夢有。凱旋試合となる今大会の初日は、雷雨接近の影響により6ホールを残して競技順延となり、この日は24ホールの長丁場を戦った。
火曜日に帰国し、水曜日の夜便で北海道入り。木曜日のプロアマから出場した。初日は時折雨が降るなど涼しい時間帯もあったが、この日は日差しが強い時間が長かったことや「コースもアップダウンがあって、けっこう疲れましたね…」と振り返る。疲労が濃い中でも、報道陣の前では笑顔を見せた。
第1ラウンドを12位タイで終えると、この日2度目となる練習場へ向かった。再度調整を挟み、1番ホールの2打目時点まで続くほど大勢のギャラリーに出迎えられて、午前10時40分に第2ラウンドをスタートさせた。
出だしは6メートルから2パットのパー発進。2番で3メートル弱、5番で1メートルを沈めて前半は2つスコアを伸ばして折り返した。しかし、11番パー4で「ショット自体は良かったけど、狙う方向をミスしてしまった。もう少し左サイドを狙っておけば」とティショットが右に出た。2打目は正面の木に当たって真下に落ち、木がスタイミーな状況で打った3打目はグリーンに届かず、悔いが残るボギーを喫した。
それでも12番でベタピンにつけてバウンスバック。18番でもバーディ締めと粘り強さを見せつけた。ショットの調子は悪くないからこそ「もっと寄せたかったなって思いますし、もう少しバーディも取りたかった」と悔しげな表情を見せた。
ホールアウト直後は、ギャラリーからの拍手やサイン対応に笑顔で応じる姿があった。「『優勝おめでとう』と言ってくださったり、バーディを取ったときの声援もありがたい。あしたもいいプレーができるように頑張りたい」とファンの声援を力にして最終日に挑む。
「もったいないボギーがあって、そこが良くないところ。もう最終日しかないし、伸ばせるだけ伸ばしたい」。首位とは5打差だが、大会開催前に話していた「優勝」を狙う姿勢は変わらない。大逆転での凱旋Vに向けて、練習場へ足を運んだ。(文・高木彩音)
<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。