プロを目指して3年目 ゴルフ界に舞い戻った瀧瀬遥葵が3度目の挑戦「すごく楽しみ」【マイネク→プロテスト合格への道】
6日からエリエールゴルフクラブ(愛媛県)で行われている日本女子プロゴルフ協会プロテスト第1次予選に、マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー(以下マイネク)の瀧瀬遥葵(たきせ・はるき)が挑んでいる。
瀧瀬遥葵がゴルフを始めたのは小学校3年生の時。6年生まで週1回の習い事程度だった。中学・高校時代は競技ゴルフから離れていたが、コロナ禍だった高校時代に母親に連れられて行った打ちっぱなしで、ゴルフの面白さを思い出し、再び情熱に火がついた。
「音楽の専門学校に進学する予定だったんです。でも、やっぱり(音楽の道に進んだとしても)スポーツしたくなるやろうな」。高校卒業後はシンガーソングライター志望だったという。カラオケでは96点を出すほどの歌唱力の持ち主だが、今はゴルフの道にまい進中だ。
中高6年間は陸上部に所属。中学では100mハードル、高校では走り高跳びや400mハードルに打ち込んだ。「脚力とか瞬発力は陸上で身についた部分。今もハムストリングとか足回り中心にトレーニングしています」。その成果もあって、ドライバーの飛距離は約240ヤード。陸上部時代の筋力トレーニングが今に生きている。
母親はティーチングプロ。スイングについては他のコーチの指導を受けているが、アプローチやパターといったショートゲームは母にアドバイスを仰いでいる。マイネク第6戦では、初日終了後にスライスラインの打ち方について助言をもらい、最終日にスコアを伸ばした。
プロテスト初受験となった2023年は「まだ80台すら切れていなかった」という。それでも「そこから毎年10打ずつ縮まっている。今年はアンダーで回れるんじゃないかな。自分の苦手なところを潰せていっているので、どうなるかすごい楽しみ」と自信をのぞかせる。
プレースタイルは「ガツガツ攻めちゃう」と積極的にピンを狙う。「守って後悔するより、攻めて悔しい方がいい。攻めるようになってから、バーディチャンスが増えました」と、マネジメント面でも成長を感じている。
本格的にプロを目指し始めて3年目。マイネクで試合経験を積みながら、着実に成長を遂げてきた。将来は「岩井明愛プロのようになりたい。迫力がすごくて、かっこいい。私はカッとなっちゃう時があるから、そういう時でも冷静に笑顔でプレーできる選手になりたい」。異色の経歴をもつ21歳が、3度目のプロテストに挑む。(文・小池文子)
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