もうインフルエンサーは古い?2人に1人が『ハッシュタグ』で買う“SNS購買”の新常識
SNSは消費者の購買行動に与える影響が大きくなっています。特に若年層を中心にSNSが買い物に役立てられていますが、実際に購買行動を起こす際にどのような情報を収集しているのでしょうか。そこで今回は、「SNSと消費行動に関する実態調査」をご紹介します。

過半数が「SNSのハッシュタグを確認して商品を購入」! 特にInstagramやYouTubeを参考にする人が多数

NEL株式会社では、全国15~59歳の男女500人を対象に「SNSと消費行動に関する実態調査」を実施。
はじめに「商品購入前にSNSで情報収集をする際、関連ハッシュタグを確認する?」を質問すると、「必ず確認する」「ほとんどの場合確認する」「時々確認する」の合計が過半数を超える結果に。
特に10代~20代の中で、ハッシュタグを活用した情報収集が購買行動の「新常識」となっていることがわかりました。

また、購入判断にSNSの情報収集が影響すると回答した消費者も過半数(59.5%)を超える結果となり、SNSは単なる娯楽ツールではなく、買い物にも役立つツールへと変化していることが判明。
さらに、「過去3カ月以内にSNSをきっかけに購入した商品はある?」と質問すると、37.4%が「1回ある(16.2%)」「複数回ある(21.2%)」と回答。SNSの在り方が変化していることがこの質問結果からも読み取れます。
SNSの中で購入のきっかけとなったのは、「Instagram(54.5%)」と「YouTube(43.9%)」でした。一方、ショート動画型SNSとして人気を集めるTikTokも4位にランクインし、多様なSNSが購買行動に影響を与えていることがわかっています。
購入のきっかけはインフルエンサーのレビューではなく一般消費者の評価や口コミ

商品購入の際に最も信頼する情報源について調査すると、36.6%が「一般ユーザーの評価や口コミ」を最も信頼すると回答。「有名人・インフルエンサーのレビュー(4.0%)」と約9倍の差があることから、「自分と似た立場の一般ユーザー」の意見を重視する人が多いことが明らかになりました。

また、商品に関する情報収集の際に特に参考にする情報においても、「ユーザーの使用感レビュー(42.8%)」と「ユーザーによる評価やコメント(39.2%)」が上位を占め、インフルエンサーより一般消費者への信頼感の方が強いとわかります。
「推し」商品への発信意欲は一般的な商品よりも高い?

「推し」と認識している商品やブランドを持つユーザーへの調査では、推しを持つユーザーの6割が「推し」商品への発信意欲が「1.5倍以上」であることが明らかになりました。

さらに、57.1%が「好きな商品(推し)でなければ発信への熱意が湧かない」と回答。商品やブランドへの愛着心が「情報発信をしたい」という気持ちにつながっていると言えます。特に、若年層ほど「好きな商品(推し)でなければ発信への熱意が湧かない」という傾向が強くなっています。
また、約3割のユーザーが「推し」商品・ブランドがあり、これらのユーザーが自発的なSNSでの発信者となっている模様。
実際に「月に数回以上発信している」「月に1回程度発信している」「数カ月に1回程度発信している」を合計すると29.1%で、“推し商品”を持つユーザーが、継続的に情報発信していることがわかります。
本調査から、SNSは消費者の購買行動に大きく影響していることが明らかになりました。特に注目したいのが、これまで商品購入のきっかけとなっていたであろう「インフルエンサー」への信頼が薄くなり、一般消費者への情報発信が商品購入のきっかけとなっている点。
実際に最近も、7月25日にグランドオープンした「ジャングリア沖縄」についてSNSでは酷評の口コミが多数上がる中、インフルエンサーからは絶賛コメントが投稿されており、価値観や視点の違いが問題視されています。
こうした背景からも、今後も「一般ユーザーの評価や口コミ」は重宝されていくかもしれません。
出典:【NEL株式会社】
※サムネイル画像(Image:nugastaia / Shutterstock.com)
記事提供元:スマホライフPLUS
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