連日の強風に対応できず涙… 原英莉花はリンクス洗礼に「経験の浅さが目立った」
<ISPS HANDA スコティッシュ女子オープン 2日目◇16日◇ダンドナルド・リンクス(スコットランド)◇6584ヤード・パー72>
今季、メジャー最終戦となる「AIG女子オープン」(全英)を控える米国女子ツアーのスコットランド戦2日目。悪天候によりスタートが遅れ、中断もあった影響で日没順延となっていた第1ラウンドの残りと第2ラウンドが行われ、日本勢でただ一人プレーを残していた原英莉花は長丁場の一日を乗り切ったものの予選落ちを喫した。
第1ラウンドは2バーディ・6ボギーの「76」で終え、予選通過に向けて第2ラウンドでの巻き返しが必要な状況となった。しかし、出だしの1番でバーディ発進を決めるも流れに乗れず前半は2バーディ・2ボギーのイーブンとした。是が非でも伸ばしたい後半だったが、13番でクリークに入れてダブルボギーとすると、15番から3連続ボギーもあり後退。第2ラウンドも「76」としてトータル8オーバーで週末行きを逃した。「整理しきれない」と話すほど13番のダブルボギーが悔やまれる。
初日から冷たい風が吹き荒れ、難コンディションと化したダンドナルド・リンクスに翻ろうされた。「特にパッティングの技術が必要」と課題をグリーン上に求めた。「タッチがなかなか合わなかった。ラインに対して逆の風が吹いていた時に、影響を受けることが多くて自分の中でジャッジしきれなかった」と話す。大会2日間を振り返り「プロとしてやってきた経験もありながら、状況が変わってきた時に対応しきれない。経験の浅さが目立った2日間だった」。そう言葉を述べた原は、目に涙を溜めながら悔しさをにじませた。
推薦出場が決まり乗り込んだ海外の地。この悔しさは米国女子ツアーでしか晴らすことはできない。「パワーアップできるようにしたいですし、改めて活力が湧いてきました」とかねて口にしている米ツアー参戦への思いは消えることはない。そして次週は韓国女子ツアー「ハンファクラシック」に推薦出場を予定しており、「色々なことを経験して、それを結果につなげていきたい」と前を向く。最後は、曇りがちだった表情に笑顔も見られた。(文・齊藤啓介)
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