石川遼が語る長嶋茂雄さんの存在感 ゴルフを通じての出会いは「財産」
<長嶋茂雄MEMORIALセガサミーチャリティープロアマ大会 最終日◇24日◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(北海道)>
7月23日から2日間にわたり、セガサミーホールディングス株式会社が今年6月3日に肺炎のため89歳で逝去した“ミスター・プロ野球”長嶋茂雄さんを追悼するチャリティープロアマ大会を開催した。
同社は2005年から24年まで、国内男子ツアー「長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ」を主催。その大会を14年と19年に制した石川遼もプロアマ大会に参加し、「楽しかったです。プロもアマも楽しんでもらえるやり方で、すごく盛り上がっていたと思います」と笑顔を見せた。
2日目には、ゴルフ好きのタレント30人が参戦。石川は俳優の椎名桔平氏と同組でラウンドした。「かっこいいです。テレビでいつも見ている方。15年くらい前にこういうプロアマでご一緒したこともあって、非常にゴルフもお上手ですし、本当に楽しかったです」と話した。グリーン上では椎名氏が石川のパッティングを見守ったり、ラインを一緒に確認したりと、和やかな雰囲気のプレーが見られた。
前の組には、元プロ野球選手で韓国人初のメジャーリーガーとなったパク・チャンホ氏もプレーしており、「体がすごかったですし、マジでかっこよかったです」と興奮。レジェンドの存在感に圧倒された様子だった。
石川がこの大会に初めて出場したのは2008年。当時16歳だった。「18番が終わったらテントにいらっしゃったり、スタートも見送ってくださったり、(コース内にカートで見に来てくれていて)2番で会ったり、覚えていますね…」。在りし日の長嶋さんとの思い出を語った。
「やっぱり周囲とは違う空気を放っていた。周りの人も長嶋さんを見る目が違っていたし、注目される方の一挙手一投足を近くで感じられたのは、とても貴重な経験だったと思います」
さらに、「ゴルフをやってきて、長嶋茂雄さんとお会いできるとは思っていなかった。長嶋さんのプレーやブランドのイメージは何十年にも渡って野球界で受け継がれていますし、社会への影響も大きかった。そういう方とお会いできたのは、貴重な経験でした。左手で握手したときの握力を今でも覚えています」と、心に刻まれたスーパースターとの出会いを思い返した。
「垣根を越えて他のスポーツへ影響を与えることって、簡単にできることじゃない。でも、これまでレジェンドの方々にお会いしたり、今日も桔平さんにまた会えた。子どものころは、ゴルフにそういう側面があるのを知らなくて好きでやっていたけど、ゴルフを通して出会ったご縁は“財産”だと思います。本当に恵まれていると思います」
“長嶋茂雄”という偉大な名を冠した大会は、石川にとって特別な意味を持つ。ゴルフがもたらす出会いや学びを通じ、改めてこのスポーツの素晴らしさを実感する機会となった。(文・高木彩音)
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