エリートの卵に人気の就職先企業は? 五大商社は引き続き上位を寡占

2027年3月卒業予定の学生の就活戦線がもう始まっているが、どの企業が人気を集めているのだろう。未来のエリートが選ぶ会社とは? ──リーディングマーク(東京)はこのほど、2027年卒業予定で就職活動を実施している旧帝大などの学生を対象とした「2027卒 旧帝大/早慶・新卒就職人気企業 夏期ランキング」を発表した。
調査は4月19日~6月23日に実施し、有効回答は2055人(文系: 50.1%、理系:49.2%、その他:0.7%/男性68.6%、女性31.4%)で、調査対象校は旧帝大(北大、東北大、東大、名大、京大、阪大、九大)、慶大、早大、一橋大、東京科学大、神戸大。
調査によると総合商社の人気が変わらず。三菱商事をはじめとした5大商社(他4社は、三井物産、伊藤忠商事、丸紅、住友商事)が3年連続でトップ5を寡占。ただし総得票数は減少した。
一方、メーカー各社は堅調な人気を維持し、味の素(昨年10位→今年6位)、サントリー(昨年13位→今年10位)、資生堂(昨年47位→今年31位)、日立(昨年47位→今年32位)などの大手企業の上昇が目立つ。インフラ業界も人気が回復傾向にあり、JR東海(昨年21位→今年19位)、JR東日本(昨年58位→今年44位)、商船三井(昨年54位→今年36位)などが上昇した。
半面、コンサルティング業界はやや苦戦。ボストン・コンサルティング(昨年26位→今年34位)、マッキンゼー(昨年34位→今年38位)、アクセンチュア(昨年14位→今年19位)などが順位を下げた。かつては「成長機会の多さ」や「高年収」が魅力とされていたが、学生からの見え方や採用市場における立ち位置に変化が生じている可能性がある。
記事提供元:オーヴォ(OvO)
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